第三章 100億円のビジネスを創る〜理念をビジネスに変えろ
鈴木はこのメッセージをキャンペーンの中核に据えることに対し、代表・役員を始め、幹部一人一人に説得してまわった。根回しではない。その場で、了承を取り付けていったのだ。
通常の会議では、この強いメッセージは通らない。どれだけ自信があるプロモーションでも、誰か一人のネガティブな意見によって、消される可能性が強い。鈴木はそれを知っていた。もう戻れないところまで来ている。深井も、これしかないと確信している。自己満足ではない。『エン学』を最上級のメジャーなサイトにする覚悟、そして社会に大きな影響を与えようする決意…。
反対した人はいなかった。各部署の幹部も喜んで賛同してくれた。社内でGOサインが出た。
一方、深井は企業にビジネスを仕掛けていく作戦を練り始めていた。このプロモーションのメッセージ内容を、正しく企業に伝えるために、営業社員一人一人にメッセージの意味と意図、そしてビジネスの意義を伝える手段をどうするか?
まずは、求人のある数万社もの企業の調査と、営業フローの改善が必要だ。あの男に頼もう。深井は、営業企画の川上に声をかけた。

