第四章 メジャーへの覚悟〜自己改革が組織を動かす
社内リリースを兼ねたキックオフ。全営業社員を前に、川上は「起きろ。大学3年生。」を主体とする、『’09エン学』のプロモーション内容を説明した。もちろん、「メジャーになる」という意識変化の必要性も。
川上の説明が終わると、一同から大きな拍手と歓声が沸き起こった。一人一人の心に、火がともったかのような熱い眼差しを、川上は感じた。

2007年6月に入り、『’09エン学』がプレオープン。それと同時に、営業活動が本格スタートした。
現場で、プロモーションを正しく伝えられているか。そして、メジャーになりたいという意識を持っているか。それは、営業社員一人一人の勝負に対する自信、そして商談の成功という結果からも、明確だった。最初に鈴木が狙った通り、社員の意識は着実に変わっていった。
「エン・ジャパンらしいメッセージだよね」そういった企業からの声も、多数いただいた。当初、懸念された大学からも好反応で、喜んでくれる就職部が多かった。このメッセージを一番伝えたかった学生会員からも、「就職というものについて、考えさせられた」といった意見が、多数届いた。
さらに、全国規模での交通広告の展開、日経新聞での1面広告、と大規模なキャンペーンを次々に展開していき、当初もくろんでいたサイトのメジャー感の構築に、確実な手ごたえを得た。
2007年10月1日。『’09エン学』サイトはグランドオープンした。オープン後間もなく、営業の目標売り上げはほぼ達成、会員数もすでに25万人に迫る勢いであった。ある情報では、10月1日の段階で、もっとも競い合っていたサイトの会員を僅差で抜いたという。しかし、深井はこうした実績には目をくれていない。なぜなら、彼の目にはこれから 10年先までの就職と企業の姿、そしてそこで担うべき自身の役割しか映っていないから…。
さあ、君は仕事で何を実現し、社会に何を提供するのだろう? このストーリーに感じることがあったのであれば、次はあなたが、この物語の主人公としてエン・ジャパンの歴史に名を刻んでもらいたい。
