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92%の企業は面接ドタキャン経験あり。
求職者のホンネから見えた対策は?
―人事担当者向け 中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』アンケート―

2015/05/26

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人事担当者向け中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』( https://partners.en-japan.com )上でサイトを利用する196社と、求職者(転職希望者)4,789名を対象に「面接前の辞退(ドタキャン)」について調査しました。以下、概要をご報告します。

 

■調査結果概要

有効求人倍率が高水準を保ち、転職市場は求職者優位な状態が続いています。企業側が優秀な人材の確保に苦心する過程でも、面接に呼んだ求職者からのドタキャン(土壇場のキャンセル)が多く発生。そこで今回は、企業・求職者双方を対象に行なった調査結果から、人事を悩ませる「面接前の辞退(ドタキャン)」の実態をご紹介します。

 

★92%の企業が「面接前に求職者に辞退された」経験がある。

約4,800人の求職者の54%は「面接前の辞退」経験者。

 選考辞退を決めるタイミングは、「面接前日まで」70%、「面接当日」14%。

ドタキャンの理由は、「改めて考えたら、希望と違っていた」

 「ネットの評判が悪い」「他社内定」「体調不良」など様々。

 

■調査結果詳細

1:92%の企業が「面接前に求職者に辞退された」経験がある。(図1)

採用を予定している企業の頭を悩ませる応募者の「辞退」は、選考を通過する段階ごとに起こります。一般的な選考フローの場合、辞退が発生するタイミングは、①企業への応募後~書類選考、②書類選考通過後~面接前、③面接後、④内定後と大別できます。

ドタキャン1.png

約200社の企業に対して、②の「書類選考通過後~面接前」の辞退(ドタキャン)経験の有無に関して伺ったところ、なんと92%の企業で「(面接前の辞退が)ある」との回答がありました。ほぼ全ての企業に当てはまる問題になっていることが分かります。

 

【図1】これまでの採用活動で、面接前に辞退をされたことがありますか?

ドタキャン2.png

 

2:求職者が選考辞退を決めるタイミングは、「面接前日まで」70%、「面接当日」14%。(図2・図3)

約4,800人の求職者に、これまでの転職活動における「面接前の辞退」経験に関して伺うと、「ある」と答えたのは54%。「どのタイミングで辞退を決めましたか?」という質問に対しては、書類選考が通過して「面接の連絡が来てから、面接日の前日まで」が70%。そして「面接日の当日」が14%と、土壇場でのキャンセルを決める求職者が多いことが見て取れます。

 

【図2】これまでの転職活動で、面接前に辞退をしたことがありますか?

ドタキャン3.png

【図3】面接の辞退をしたことがある方は、どのタイミングで辞退を決めましたか?(複数回答可)

ドタキャン4.png

 

3:ドタキャンの理由は、「改めて考えたら、希望と違っていた」「ネットの評判が悪い」「他社内定」「体調不良」など様々(図4-1・図4-2)

土壇場で面接辞退をした経験を持つ求職者に、「面接前日まで」と「面接当日」、それぞれの辞退理由を伺いました。面接前日までの辞退者でもっとも多かった意見は「面接前に再考し、仕事内容や条件が希望と異なると判断した」(45%)。続いて面接日が近づくほど、応募企業についてネットで調べて「ネット上でよくない評判や噂を聞いた」(34%)、求職者優位な転職市場を象徴する「他社での選考が通過した・内定が決まった」(28%)などが挙がりました。

 

面接当日の辞退理由トップ3には、同じく「面接前に再考し、仕事内容や条件が希望と異なると判断した」(30%) 「ネット上でよくない評判や噂を聞いた」(21%)に加えて、当日ならではの「体調が悪かった、事故など不測の事態が起きたため」(23%)が挙がりました。「面接に行くのが面倒になったため」(18%)という、企業側としては、なんともやりきれない理由も挙がっています。

 

【図4-1】面接前日までに辞退したことがある方に伺います。辞退理由をお選びください。(複数回答可)

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【図4-2】面接当日に辞退したことがある方に伺います。辞退理由をお選びください。(複数回答可)

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『エン 人事のミカタ』 編集長 手塚伸弥 コメント

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「多くの場合、ドタキャンする求職者からは辞退理由が聞けない。そのため対策が打てない」。

そんな人事担当者の悩みにお答えして、今回の調査を行ないました。4,800人近い求職者から伺ったホンネから見えたのは、以下、7つの面接ドタキャン対策です。

 

①書類選考結果+面接日程の早い連絡

②企業の顔として、マナーを守った対応を!

③連絡時間は、深夜・休日を避ける!

④求職者からの質問には、可能な限り答える!

⑤面接日程の複数提示(可能な場合は土日対応)

⑥遠隔地の応募者の場合、面接場所の配慮

⑦前日連絡で、キャンセルの可能性も確認

 

求職者は、応募先の会社が「企業として、社外の人へ真摯な対応」ができるかどうかをしっかりと見ていることが分かりました。企業の顔として、マナーを持って、約束を守り、スピードが早い、などができていると感じられれば、面接に行こうという意志も上がるようです。また、優秀な人材ほど、他社と対応を比較して、早々に転職活動を終えてしまう現在。より一層、一期一会を大事に求職者へ向き合うことが採用成功への近道となります。ぜひご参考になさってください。

 

 

【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:

①『エン 人事のミカタhttps://partners.en-japan.com )』を利用している企業196社

②『エン転職http://employment.en-japan.com/ )』を利用している求職者 4,789名

■調査期間:

①2015年3月25日 ~ 2015年4月15日、②2015年4月8日 ~ 2015年4月16日

 


▼プレスリリース ダウンロード 20150526_人事のミカタ調査(面接のドタキャン).pdf


 

エン・ジャパン株式会社
広報担当:森本、大原
TEL:03-3342-4506 FAX:03-3342-4507
E-mail:en-press@en-japan.com