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「変化」を「チャンス」に変える目線の育て方|広報 松田美生

キャリアタグの獲得

新年度がはじまりました。『WOMenらぼ』もこの春リニューアルし、仕事を楽しむヒントをより探しやすく・親しみやすく生まれ変わりました!

記念すべき、リニューアル後1本目の記事では、エン・ジャパンの広報チームでリーダーとして活躍する松田 美生さんをインタビュー。

その仕事ぶりと人柄で、社内外に多数のファンをもつ松田さんですが、本人いわく「入社時点は引っ込み思案で、社内でも目立たない存在」だったそう。そんな松田さんを変えたのが、入社から今までに経験した「3つの大きな壁」でした。

「環境やミッションが変わるたびピンチが訪れました(笑)でもその経験があったから“大丈夫、次もきっとなんとかなる!” と思えるようになったんです」

松田さんは、どうやって自信を育てのか?この春社会人になった方はもちろん、新たな組織に異動したりミッションが変わったりと、”変化を迎えた方”は必見です。

松田 美生さん …2012年、「エン転職」の営業として新卒入社。その後、人材紹介サービスの営業を経て、未経験で広報へ。現在リーダーとして、メディアリレーションや広報戦略の立案、プレスリリース作成などを担当。

「ここでやっていけるかな…」不安でいっぱいの新人時代

「いわゆる、”キャリアウーマン”に憧れがあったのかもしれません。成果を出して楽しく仕事をする。そんな大人になりたいな!と。ただ一筋縄ではいかなかった(笑)」

松田さんは、入社直後に最初の壁にぶつかったといいます。

初受注は、同期の中で最後から3番目。その後もなかなか契約をいただけず、売上0万円の月もあって、自分に営業は向いていないと悩んでいました

「それに、営業の同期はみんな明るくにぎやかで一生懸命で。一方で私は、思うように自分を出せなくて。ここだけの話なんですが “同期になじめない!”と自暴自棄になって飲み会をすっぽかしたことも何回か…(笑)

理想の自分とのギャップに、もどかしさを噛みしめる日々。

「組織の一員ではあるけど、何も力になれていない感じ。そこに肩身のせまさを感じていて。私の居場所なんてないなぁ…と思っていたんです」

「自分の居場所は自分でつくろう」有志プロジェクトに立候補

悩んだ末、松田さんはある行動を起こします。

「悩んでても何も変わらないな、できることから頑張ろう、役に立てることを探そうと考えるようになりました。当時は、「オフィス内に図書館を作ろう!」という声が出ていたタイミング。自分にも何かできないかな?と思って、思い切ってメンバーに立候補したんです

仕事が終わったあとに集まって準備をしたり。ランチをしながら相談したり。社内の様々な部署から集まったプロジェクトメンバーと話すうちに、視野が広がっていったそうです。

「他部署の先輩や他職種の人たちと話せるようになったことで、困ったときに力を借りられる人が一気に増えたんです。あのころ築いたつながりは、今でも仕事に活きる財産になっています。」

「できない自分から変わろう」組織改編をチャンスにした

なんとか仕事に食らいつき、入社から半年経った頃。営業組織が大きく改編することになったそうです。

「一緒にはたらく上司、チームメンバー、担当顧客や担当業界までガラリと変わったんです。これは困ったぞ…と」

早くも2つ目の壁と向き合うことになった松田さん。しかしある時、気づきます。

考えてみたら、逆にチャンスかもなって思ったんです。だって一回リセットして、やり直せるから。それに、新しいチームに”引っ込み思案だった自分”を知っている人は誰もいない(笑)これを機に、”できない自分”から脱却しようと思いました

その頃から、仕事との向き合い方も変えていったといいます。

「どうしたら変われるのか。そう考えていたら、身近で活躍する人がよく目に入るようになって。なぜあの人は成果を出せているんだろう?今の自分は、何ができればああなれるんだろう?と考えるようになりました。これは自分にとって大きな変化だったかもしれません

その中で松田さんは、「自分には業界や企業についての知識が圧倒的に足りていない」ということに気づきます。

「先輩や上司、ベテランのコピーライター、お客さん…とにかくいろんな人に会いに行って、教えを乞うようになりました。業界動向やビジネスモデルのこと。求人広告のこと。そういう積み重ねを繰り返していたら、お客さんとも自信をもってお話ができるようになって。少しずつ「仕事って楽しい!」と思えるようになりました」

松田さんの自信と比例するように、営業成績も伸びていきます。そして、自分をよりレベルアップできる場所を求めて、当時立ち上がったばかりだった人材紹介サービスの営業部へ。

「部署が変わっても、やることは一緒だと思っていて。勉強して知識を増やす。詳しい人に話を聞く。わからないことは質問・相談すればいい。1年目の時があったからこそ、異動した後も迷いなく仕事と向き合うことができました」

未経験から広報へ。5回書き直したプレスリリースも「お蔵入り」に…

そんな松田さんに、さらなる変化が。それが、広報チームへの異動でした。そこで、3つ目の壁にぶつかることになります。

「営業とは全く違う業務になったので、今までの経験を1mmも活かせなかったんです。たとえば、みようみまねでプレスリリースを一生懸命書くんですけど、そのまま出せたことなんて一回もなくて。上司が入れてくれた修正で、毎回真っ赤になって返ってくる(笑)だから何回もイチから書き直したり。一回任せてもらった仕事も、”ごめん、まだみきちゃんには任せられなかった” と外されたことも…。そんなことがあるたび、泣きながら同期に電話したり、やけ食いしたりしてました

“焦るばかりで、前に進めない時期”と教えてくれた松田さん。

このままじゃダメだ。そう思った松田さんは、再び今の自分に何が足りないか考えはじめます。

初心に戻ったら、ヒントが見えてきた

「思い出したのが、営業時代のこと。何もできなかった自分に足りていなかったのは、知識だったんですよね。今も同じなんじゃないかな、と気づいたんです」

その頃、入社5年目だった松田さん。新入社員の頃に戻った気持ちで、吸収をしていったといいます。

「たとえば、ミーティング中の上司の発言は一字一句メモして。これはどういう意味で言ったんだろう?なぜこういう伝え方をしたんだろう?と考えながら毎日見返しました。他にも、社外で「広報」についての勉強会があったらどんどん参加したり。そうしているうちに、自分になかった視点が少しずつ見えてきました」

実は、自分自身で”ひたすら勉強+フィードバックをもらうこと” を目標に、異動後の1年を過ごしたんだそう。そして今、松田さんのもとには後輩メンバーも配属され、広報チームのリーダーを任されるように。

環境や役割がどれだけ変わっても、「まずは知る」ということは変わらず大事なことなのかもしれません。

泥くさい行動が、「自信」につながると思う

そして最後、いつも楽しそうに仕事をする松田さんに、「働く中で大事にしてきたこと」を聞きました。

「どれだけ変化があって驚いても、なるべくそれを前向きに捉えられるように…ということを大事にしているかもしれません。世の中を見ても “この人すごいな”と思う人って、変化を新しいチャンスとして捉えている人がすごく多いと思うんです」

続けてこう語ってくれました。

「そのためにも、自分に”健全な自信”を持たせてあげることはすごく大事。壁にぶつかっても、なんとか自分なりに乗り越えたら“自分ってこんなこともできるんだ!”と思えますよね。もしかしたら体育会系だな、とか、泥くさいなぁとか思われるかもしれない。ただ誰かに褒められるよりも、個人的には何倍も嬉しい。そういう経験が自信につながると思うんです

「もちろん、一人ではどうにもならない時もたくさんある。そういう時は、誰かの力を借りればいい。逆に、自分の特技・長所は誰かの力になれるかもしれません。自分がすこし成長することで、周りにもいい影響があるから、仕事っておもしろいなと思います。といっても、私自身、広報として未熟だしまだまだ修行中です。勉強も足りていないので、さらにインプットを頑張っていきます!」

編集後記

「うまくいかないな」と感じたときには、一度立ち止まって自分と向き合ってみるといいかもしれません。今感じている停滞感も、きっといつか、新しい景色を見るためのチャンスになるのではないでしょうか。

文 / 佐藤遥
編集・撮影/平野潤

佐藤遥

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