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転職相談に来る3人に1人は、転職すべきでない人。
―「エン転職コンサルタント」コンサルタントアンケート集計結果―

2015/06/24

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木 孝二)が運営する人材紹介会社集合サイト『エン転職コンサルタント』( http://consultant.en-japan.com/ )上で、転職コンサルタント172名を対象に「転職すべき人・現職にとどまるべき人」についてアンケートを行いました。以下、概要をご報告します。

■調査結果概要

終身雇用制度が崩れつつある中、1つの会社にとどまらずさらなるキャリアを積むために転職をするということが一般的になってきました。しかしながら安易な転職は自分のキャリアに傷をつけることにもなりかねません。そこで今回は、転職コンサルタントの方に「転職すべき人・現職にとどまるべき人」について伺いました。

 

★ 転職コンサルタントの42%が「面談相談に来る3人に1人は、転職するべきでない人」と証言。

★ 転職すべきか否か見極めるために必要なのは、キャリアの棚卸しをおこない、キャリアプランを見直すこと。

 

■調査結果詳細

1:転職コンサルタントの42%が「面談に来る3人に1人は転職するべきでない人」と証言。(図1)

『エン転職コンサルタント』をご利用いただいている転職コンサルタントの方に「転職相談をした方の何割が転職せずに今の仕事にとどまるべきだと思いますか?」と伺ったところ、「3割以上」(42%)と回答した方が最多という結果に。転職を検討している3人に1人は転職せずに現職にとどまるべき、と感じている転職コンサルタントが多いことが明らかになりました。

また、多くのコンサルタントのアドバイスに共通していたのは、「安易な転職をするべきではない」という点。「明確な課題があり、それを解決する最終手段なので、安易に転職という手段を選ぶべきではない」「『何のための転職か』を書き出して、冷静に考えること」といった指摘が多くみられました。

 

【図1】転職相談をした方の何割が「転職せずに今の仕事にとどまるべき」だと思いますか?

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【「転職すべき人 / 現職にとどまるべき人」についてコンサルタントの意見】

■転職すべき人

・やりたいことや将来の目標が明確なのに行動を起こせずにいる方(保守的な方)。

・そのまま現職に勤め続けると、市場に求められないキャリアセットとなる人。

・年収などの待遇が市場と比べて低い人。

・現職に勤め続けると体を壊す可能性がある人。

・自身のやりたいことが明確で業務に対して意欲的である人。そういう人は謙虚で客観的な視点も備えていることが多く、環境が変わっても評価される。

・現在の会社ではどうしても叶えられない事由があり、転職でしか解消できない場合。

・現職では解決できない強い不満や実現したいキャリアなどでの希望があり、転職への意思が強い。転職で自分のそれまでのキャリアでの強みを活かそうと考えている。

・これまでの経験・キャリアに自信を持って人に話せる人(良いこと・悪いこと含めその環境にて自分の血肉とし、そこにいた意味をしっかり腹落ちして納得できている人)が次のテーマを持ってチャレンジをしようとしているのであれば、転職は前向きに考えても良いのだと考えます。

 

■現職にとどまるべき人

・キャリアアップの努力をせずに、高いブランドや年収等を望んでいる人。

・やりたい事が憧れの枠を出ない人。

・長期のキャリアプランが皆無の人。

・自己理解ができていない方。

・「自己の主観的な評価」は他人の評価よりも高くなりがちである。このような人には、転職をお勧めしない。自分でそれに気づくために、転職活動を通じて「客観評価」を認識することをお勧めすることもある。

・自身の経験を自信を持って周囲に語れないのであれば、それは現職で得られたことが無い(少ない)ということであり、これだと言える状態にまでは現職にとどまるべき。

・人間関係で転職することだけが避けた方が良いと思います。どんな会社へ転職しても人間関係だけはついてきます。また管理職で転職すれば別だが、一般職で転職すれば上司は選べないです。それよりストレスに強くなるべきです。

 

 

2:転職すべきか見極めるために必要なのは、キャリアの棚卸しとキャリアプランを見直すこと。(図2)

転職すべきか現職にとどまるべきかを見極めるためにやるべきことを伺うと、もっとも多くのコンサルタントがおすすめした方法は「キャリアの棚卸しを行い、キャリアプランを見直す」(65%)でした。転職する前にやるべきこととしては「今の職場での課題を解決するために努力をする」「キャリアの棚卸しをする」「転職エージェントに相談する」という3点が挙げられました。隣の芝は青く見えるもの。まずは現在の仕事でもっと努力できなかったかを考えて、自分のキャリアを洗い出した上で転職のプロに相談することが転職成功のカギになるといえそうです。

 

【図2】自身が転職すべきか現職にとどまるべきかを見極めるには、何をすればいいと思いますか。(複数回答可)

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【転職するか否かで悩んでいる方へのアドバイス】

■今の職場での課題を解決するために努力する

・まずは、今の会社で業績をあげているのか。あげていないならその努力をしているのか、努力する方向は間違っていないのかを上司と話をする必要がある。第三者に相談してみるのも大切。どうしても転職ありきなら就職活動をして内定をもらってから辞めるか辞めないかを考える。先に辞めてしまわないことが重要だと思います。

・まず、現職での問題を書き出し、自身できる改善とどうしても改善もできない問題を分けて、自身で解決を目指せることをまずやってみてから、どうしても改善できないことであれば、転職を目指してみても良いと思います。

 

キャリアの棚卸しをする

・ご自身のキャリアの棚卸をした上で、外のマーケットからの情報を得て可能性を探ってみられると良いと思います。実際に転職活動をした上で現職に留まるという選択肢を残す方法もあるかと思いますが、そうなったとしてもキャリアの棚卸は大切なことだと実感するはずです。

・転職にリスクはつきものです。また、最終的に決めるのは自分自身です。周囲でも、キャリアコンサルタントでも、企業でもありません。しっかりと考えて、起こりうるリスクも含めて許容できる会社を探してみてください。それが、相対的に見て今の会社かもしれません。

 

■エージェントに相談する

・悩んでないでエージェントに相談しよう。ただし、適当に応募してなんとなく良かったから転職する、というのは避けて欲しい。まず第一は、何が達成できないから不満なのかを明確にすること、第二には現職でそれが本当に達成できないのか考えてみること、第三には、他の企業のことを調査したりエージェントに相談したりして他と自社を比較すること。その上で、どうしても自社よりも他社の方が冷静に見て自分の人生にとって良い場合にのみ、その企業へ応募し、実際にその企業の人に会ってみて欲しい。

・最終的に転職しないにしても、一度転職活動をしてみることをお奨めします。理由は、外の世界を見ることで現職の良さに気づくこともあるし、また自身を客観視することができるためです。その他、エージェントに相談し客観的なアドバイスをもらうことも有効的だと思います。

 

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:『エン転職コンサルタント』を利用している転職コンサルタント 172名

■調査期間:2015年1月8日~2015年1月22日

 

 

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