転職希望者の5人に4人が “ブラック面接”の経験あり。
面接の印象を左右するのは「面接官の人柄と印象」。
ー人事担当者向け中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』ー
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木 孝二)が運営する人事担当者向け中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』( https://partners.en-japan.com )は『エン転職』( https://employment.en-japan.com/ )のサイトユーザーを対象に「ダメな面接、良い面接」についてアンケート調査を行ない、2,691名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
★ 転職希望者の84%が、入社意欲をなくす「ブラック面接」を経験。
★ 面接をきっかけに「この会社で働きたい」と思った経験がある方は67%。
★ 面接の印象を左右するのは「面接官の人柄と印象」。
「面接を受けて、この会社には入社したくないと思ったことがありますか?」と伺ったところ、84%の方が「ある」と回答。5人中4人が入社意欲をなくす「ブラック面接」を経験したことがあることが分かりました。実際にあったブラック面接の具体的な事例もご紹介します。
【図1】面接を受けて「この会社には入社したくない」と思ったことはありますか?
面接官のマナーが悪い
○肘をついたり、仰け反りながら話す面接官の方がいて印象が良くなかった。その方の下で働きたいとは思わなかったです。
○面接官が昼食をとりながら話していた。
○面接中、自身のFacebookを見られた。
面接官の不快な態度・言動
○質問に対する受け答えも上から目線で不快に感じた。面接官から「君さ、この会社に入れると思ってんの?笑」と言われた事があり不快でした。
○うまく答えられず落ち着かないでいると「なんかクスリでもやってるの」など言われた。
○業務と関係ないのに身体的特徴を勝手に自傷痕と勘違いされ、鬱病の人はお断りですと言われた。
○外部に身辺調査させてもらいますと脅された。
○面接中に宗教の勧誘があった。
質問内容が就職差別につながる
○自身の事以外に親の職業・収入・持家の有無。結婚に関しての質問、子供を産んだら困ると言われた。
○年齢、結婚、出産についてたくさん質問された。「入社してすぐ結婚して辞めるとか、出産するので休むとか言われても困る。」というような話をされた後に「女性なら結婚して子供を作らないと。」と言われ、結局どうしてほしいのか?と思ったし、これはセクハラでは?とも思った。
○体型の事を指摘してきて笑われたり、親が離婚している事を何だかんだと言われたりした所がある。
面接場所に違和感
○職場の一角に置かれているテーブルで働いている人々全員の目、耳に入るような所での面接を経験した事があります。
○面接会場が求人情報に記載されていた場所でなく駅の喫茶店。
面接官が遅刻、連絡ミス等により不在
○担当者と連絡が取れなくて3時間待たされた。
○面接の時間に行ったが、先方が日程を勘違いしていた。とりあえず、面接してもらったが、ブツブツ言われた。
あっという間に終わる面接
○トップの人が面接開始5分でいなくなった。「もう他の人に決めたから」と言われ、「でも、あなたから連絡があったから会ってみた」とも言われた。
○ 5分程度で面接が終わった。要らないと判断されたのだと思いますが、あまりに短かすぎるのも失礼かと思います。
「転職活動中に面接をきっかけにこの会社で働きたいと思ったことはありますか?」と伺ったところ67%の方が「ある」と回答。前段のように、面接を通じてその会社に対する印象が下がるケースもありますが、面接がきっかけで志望度が大幅に上がることもあるようです。好感度の高かった面接の具体的な事例もご紹介します。
【図2】面接を受けて「ぜひこの会社に入社したい」と思ったことはありますか?
正直に、本音で、自社の課題まで話をしてくれた
○具体的な課題(社長からの高度な課題)と、実際に現場が抱えている問題点と到達すべき目標を、現場の方々から聞かせてもらうことができ、さらにその中で自分が何をできるかを実際に議論する場をもってもらえた。会社の結束力の強さが感じられ、その方々と会社に魅力を感じることができた。
○会社のパンフレットや会社案内に書かれている良い点だけでなく、課題点・問題点を今後どうして行く方針や現在進めている改善活動などの話が聞けた面接。
面接官が話しやすい雰囲気を作ってくれた
○面接官がとても爽やかで、話しやすい雰囲気作りをしてくださり、プライベートなことまでリラックスして話すことができた
○こちらへの質問ばかりではなく、その質問の返答に対する相槌があることによって緊張も程よく解れ笑顔で話せるようになりいい印象を持った。
人として、誠実な対応をしてくれた
○面接官のヒアリングの姿勢がとても丁寧で、突っ込んだ質問の仕方にも私への関心を感じられた。更に、私から面接官への質問にも真摯に答えてくれ、入社後のjob descriptionを理解し易かった。
○一次面接の時点で、仕事内容の詳細をかなり細かく時間を惜しまずに説明してくれたので、具体的なイメージが持てた。入るかどうか分からない人に、そこまでしてくれるのは、面接官自身の仕事への情熱を感じた。
「面接でこの会社に入社したくないと思った理由」、「面接でこの会社で働きたいと思った理由」をそれぞれ伺いました。いずれも、第1位に挙げられたのは「面接官の人柄・印象」でした。面接の場はその会社の方と初めて接点を持つ場。面接官の対応次第で、その会社に対する印象が決まってしまうため、面接官の対応や発言には細心の注意が必要だと言えます。
【図3】面接で「この会社には入社したくないと思った」理由を教えてください。※複数回答可
【図4】面接で「この会社に入社したいと思った」理由を教えてください。※複数回答可
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』(https://employment.en-japan.com/)利用者 2,691名
■調査期間:2016年4月11日 ~ 4月18日
せっかく求人情報を発信し、応募者を呼び込んでも面接が上手くないことで優秀な人材を逃している可能性があります。今回アンケート調査した、印象の良かった面接エピソードからは、時間やマナーに配慮することはもちろん、求職者と対等に向き合い、良いことだけでなく悪い情報まで包み隠さず話すことが採用成功に繋がることが見て取れます。是非、参考にして良い面接を実践してください。
<特集URL>https://partners.en-japan.com/special/160511/
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