学生が就職活動を意識し始めた時期は、全体的に後ろ倒しの傾向
平均エントリー社数は47.7社で、前年同時期より大幅減少
約3割の企業が会社説明会の開催回数を前年よりも「増加」
-『[en]学生の就職情報』 2013年度新卒採用マーケット速報-
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する、学生向け就職情報サイト『[en]学生の就職情報』(http://gakusei.enjapan.com/)は、2013年3月卒業予定の学生と求人企業を対象に、『2013年度新卒採用』について調査を実施いたしましたので、以下、概要をご報告いたします。
【就職活動に対するイメージ】(図1) (図2)
就職活動を意識し始めた時期は、2011年度、2012年度に比べ全体的に後ろ倒しの傾向
先輩と比較した就職活動に対する印象について、前年より楽観視している学生が増加
学生が就職活動を意識し始めた時期は、2011年度、2012年度と比較して、全体的に後ろ倒しとなりました。2011年度、2012年度では意識し始めるピークが4月、6月、10月であるのに対し、2013年度は10月と12月がピークとなっています。
先輩と比較した就職活動の印象は、「先輩よりもかなり就職しやすいと思う」「先輩よりも少し就職しやすいと思う」と回答した学生が12.2%(前年:7.4%)で、前年比4.8ポイント増加しました。また、「変わらない」と回答した学生も49.8%(前年:46.5%)と前年比でやや増加しています。
【図1: 就職活動を意識し始めた時期<学生調査>】
【図2: 先輩と比較した就職活動の印象<学生調査>】
【志望企業について】(図3) (図4) (図5)
入社したい会社の条件は「人々に喜んでもらえる」がトップ
企業規模は「特に規模にはこだわらない」が約6割
全体の傾向として、入社したい会社の条件は「人々に喜んでもらえる」「給与・福利厚生・休日休暇など待遇が良い」が上位となりました。
この他、文理別では、理系で「学生時代の経験・専門知識を活かせる」が上位となり、男女別では女性で「風通しの良い社風」が上位でした。
また、就職活動において関心のある企業規模について「特に規模にはこだわらない」という回答が61.7%(前年:67.5%)でした。前年比で5.8ポイント減少ですが、男女ともに過半数を占めました。
【図3: 入社したい会社の条件※男性<学生調査>】
【図4: 入社したい会社の条件※女性<学生調査>】
【図5: 関心のある企業の規模<学生調査>】
【就職活動の状況】(図6) (図7) (図8) (図9) (図10) (図11) (図12)
平均エントリー社数は47.7社、前年同時期に比べて大幅減少
就職活動におけるソーシャルメディアの利用目的は主に情報収集
就職活動は「サークル・アルバイト」に大きく影響
就職サイトのオープン時期の後ろ倒しの影響により、平均エントリー社数は前年同時期の69.4社から21.7社減少し、47.7社となりました。
ソーシャルメディアを「(就職活動で)使っていない」と回答した学生は、「Twitter」59.4%、「Facebook」62.7%でした。一方、就職活動における利用目的は、主に情報収集という結果となっていますが、企業へのエントリーや、人事・OBOGとのコンタクトなど直接的なアプローチに活用している学生も一部に見られました。
また、就職活動の開始により、サークル、アルバイトの時間がともに約6割減少、学習時間はやや減少となっています。
【図6: 現在の行動量※エントリー平均社数<学生調査>】
【図7: 現在の行動量※説明会予約の平均社数<学生調査>】
【図8: 現在の行動量※説明会参加の平均社数<学生調査>】
【図9: 就職活動におけるソーシャルメディアの利用目的<学生調査>】
【図10: ソーシャルメディアの就職活動における役立ち度<学生調査>】
【図11: 就職活動開始前と開始後の学生生活の変化<学生調査>】
(n=3740)
※1日(24時間)を100%としてそれぞれにあてる平均的な時間を回答。
【図12: 就職活動開始後の学生生活の変化で困ったこと<学生調査>】
【採用計画】(図13) (図14) (図15) (図16) (図17)
新卒採用人数は2年連続で「増加」が「減少」を上回る
母集団形成開始時期は「前年より遅くした」企業が増加
約半数の企業が前年よりターゲット学生からのエントリー数が「想定より少ない」
新卒採用人数を「維持する」とした企業が68.4%と最も多くなりましたが、前年に続いて「増加」が「減少」を上回りました。また、新卒採用の予定人数については、「10人未満」と回答した企業が55.3%(前年:52.6%)とやや増加しました。母集団形成開始時期を「前年より遅くした」企業は、57.8%(前年:9.9%)で大幅に増加しました。サイトオープンの時期が2カ月後ろ倒しになったことが影響していると思われます。
また、現時点において、ターゲット学生からのエントリー数が「想定より少ない」と回答した企業が約半数となりました。
【図13: 新卒採用人数※前年と比較した採用人数の増減<企業調査>】
<全体/年度別>
<13年度/企業規模別>
【図14: 新卒採用人数※新卒採用予定人数<企業調査>】
<全体/前年比>
<13年度/企業規模別>
【図15: 母集団開始時期※累計<企業調査>】
【図16: 前年と比較した母集団形成開始時期 <企業調査>】
【図17: 現在のエントリー状況※企業規模別<企業調査>】
<全体のエントリー数>
<ターゲット学生からのエントリー数>
【会社説明会】(図18) (図19) (図20) (図21) (図22)
約3割の企業が会社説明会の開催回数を「増加」と回答
説明会で企業が伝えたいことトップは「事業内容/業界での位置づけ」
一方、学生が説明会に期待することは「会社の雰囲気」がトップ
前年と比較して会社説明会の開催回数を「増加」する企業は29.8%(全体)と、「減少」の9.5%(同)を大きく上回っており、特に「従業員数1,000人以上」の企業の増加幅が大きくなっています。また、2月上旬までに会社説明会を開始する企業は、全体で49.0%(前年:67.2%)で、前年から約3割減少しました。企業規模別で比較すると、「従業員数1,000人以上」の企業は全体よりも早く、「従業員数300人未満」の企業は全体よりも遅い傾向にあります。
会社説明会で、企業が学生に伝えたい内容は「事業内容/業界での位置づけ」「求める人物像について」等が上位に上がりました。また学生が説明会に期待することは「会社の雰囲気」が、前年より大きくポイントを伸ばしトップになりました。この他「仕事内容」「社員の声」が上位となりました。
【図18: 会社説明会開始時期※累計<企業調査>】
【図19: 前年と比較した会社説明会開始時期※年度別<企業調査>】
【図20: 会社説明会開催概要※前年比較<企業調査>】
<開催回数>
<開催地域数>
<1回あたりの参加学生人数>
<説明会予算>
【図21: 会社説明会で学生に伝えたいこと※前年比<企業調査>】
【図22: 会社説明会に期待すること※前年比<学生調査>】
【選考】(図23) (図24) (図25)
4月上旬までに選考を開始する企業は75.8%
約半数の企業が「選考参加学生の質の向上」を課題視
選考開始時期を「前年より遅くする」と回答した企業は18.8%(前年:9.7%)と前年に比べ増加しました。4月上旬までに選考を開始する予定の企業は75.8%(前年:83.1%)で、前年よりも選考の開始が遅れる見込みとなっています。
選考の課題については「選考参加学生の質の向上(全体:48.5%)」が最も多く、次いで「選考辞退の軽減(同:36.7%)」「面接官の評価基準統一(同:24.5%)」となりました。
【図23: 選考成開始時期※累計<企業調査>】
【図24: 前年と比較した選考開始時期※年度別<企業調査>】
【図25: 選考の課題※企業規模別<企業調査>】
【内定フォロー】 (図26) (図27) (図28)
内定出しの開始時期は4月から5月がピーク
26.3%の企業が内定者フォローを前年より強化
内定出しの開始時期を「前年より早くする」と回答した企業が15.6%(前年:11.5%)、「前年より遅くする」という企業が13.9%(前年:8.0%)といずれも増加傾向ですが、4月下旬までに内定出しを行う企業が60.6%(同:68.8%)となっており、全体としてやや後ろ倒しとなる見込みです。
内定者フォローを「前年より強化する」企業は全体の26.3%、「前年と変えない」企業は51.0%でした。「従業員数1,000人以上」の企業では「前年より内定者フォローを強化する」が43.2%と他の規模よりも高くなっており、辞退防止や内定者教育への積極的な姿勢が伺えます。
【図26: 内定出し開始時期<企業調査>】
【図27: 前年と比較した内定出し開始時期※年度別<企業調査>】
【図28: 前年と比較した内定者フォローの取り組み※企業規模別<企業調査>】
▼プレスリリース ダウンロード ⇒ 『[en]学生の就職情報2013』 新卒採用マーケット速報
【調査概要/ その他の調査項目】
<学生調査>
対象: 2013年4月卒業予定、全国の学生約26万人
期間:2012年1月16日~ 1月27日
方法:E-mailによるWEB投票画面の配信
有効回答数:4,571名
<企業調査>
対象:メールニュース「[en]学生の就職情報パートナーズNews」登録企業(05年度~12年度各種就職サイト掲載企業)
期間: 2012年1月16日~ 1月30日
方法:E-mailによるWEB投票画面の配信
有効回答数: 600件
【その他の調査項目】 ※下記の結果に興味のある方は、広報までお問合せください。
<学生調査>・就職活動を意識し始めた時期 ・職業観 ・将来のイメージ ・地元就職 ・希望の就職が出来なかった場合 ・志望業界 ・志望職種 ・志望業界の決定時期 ・志望業界の変化 ・インターンシップへの応募、参加 ・インターンシップへの応募理由 ・エントリー、説明会 ・予約時の重視項目 ・就職活動におけるインターネットの活用時間帯 ・就職活動の悩みに対する解決方法
<企業調査>・新卒採用予算 ・採用活動全体像 ・採用広報、母集団形成の手段 ・会社説明会の課題 ・選考手法 ・選考基準 ・内定者フォロー内容 ・内定者フォローの課題
※一般財団法人 エン人財教育センター調べ
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