「2013年度新卒採用マーケット総括」調査報告
-学生向け就職情報サイト『[en]学生の就職情報』-
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する、学生向け就職情報サイト『[en]学生の就職情報』(http://gakusei.enjapan.com/)は、2013年3月卒業予定の学生と求人企業を対象に、『2013年度新卒採用 就職・採用活動アンケート』を実施いたしましたので、以下、概要をご報告いたします。
2011年12月上旬における学生全体のエントリー開始率は68.9%であるのに対し、 複数内定を取得している学生の開始率は79.2%
採用見込みが立っている企業の73.3%が、2011年12月上旬に母集団形成を開始 一方、採用見込みが立っていない企業の開始率は、49.5%
学生、企業ともに「サイトオープンと同時の活動開始」が結果に大きく影響
13年度は、倫理憲章改定の影響で、就職サイトが例年より2カ月遅れてオープンしたことにより、当初「エントリー」「説明会予約・参加」開始時期に遅れが見られました。2012年2月以降は、震災の影響があった12年度並みとなりましたが、11年度よりはやや遅れています。 一方、「内定取得」「内定承諾」開始時期は、12年度よりもやや早まっており、11年度並みの水準となりました。
学生動向と同様、採用活動の開始が2カ月遅れたことにより、「母集団形成」開始時期は後ろ倒しとなっています。しかし、震災の影響があった12年度よりも、「会社説明会」「選考」「内定出し」開始時期は早まっており、11年度並みの水準となりました。
就職サイトのオープン時期が2カ月遅れた影響により、「エントリー」「会社説明会予約・参加」「選考」開始時期は、前年より遅れているものの、「内定取得」「内定承諾」開始時期は前年よりやや早まっており、今年の就職活動期間は短くなっています。
志望企業の規模について、「特にこだわらない」が50.4%(12年度:54.3%)となり、前年同様に半数以上を占める結果となりました。就職活動が進むにつれて「特に規模にこだわらない」が増加していることから、企業を選ぶ軸が規模以外にも広がっているようです。
学生1人あたりのエントリー社数は74.4社と、直近4年間で最も低い数値となりました。一方で、「説明会参加社数」「選考参加社数」「内定取得社数」は例年並となっています。採用広報の開始時期の遅れが、「エントリー社数」に影響しているものと思われます。
会社説明会を「無断欠席したことがある」学生は、全体で39.3%でした。欠席の理由は「その企業への志望度が下がったから」、無断になった理由は「キャンセルの受付期間が終了していた」がそれぞれ最も多い回答となっています。
就職活動でソーシャルメディアを、「利用した」は61.0%、「利用していない」は25.8%、「もともとソーシャルメディアを使っていない」は13.3%でした。利用した学生のうち63.7%が、「とても役立っている」「まあまあ役立っている」と回答しています。一方で、利用していない学生の57.2%が、「就職活動に必要ない」と感じているようです。
内定取得率は52.7%(12年度:40.0%、11年度:52.8%)で、12年度を12.7ポイント上回り、11年度並みの水準となりました。内定取得に対する印象は、「思っていたより大変」「予想通り大変」が80.5%、「思っていたよりもスムーズ」が17.7%でした。前年に比べ、今年は「スムーズ」と感じている学生が増加しています。
社会人になる際の不安は「職場の人間関係」「仕事をちゃんと進められるか」が、例年と同様に上位となりました。属性別でみると、女性は「職場の人間関係」、男性は「仕事をちゃんと進められるか」が、それぞれ最も多くなっています。
自分たちの世代の強みは、「素直さ」「他者と協調する力」「明るく感じよく振る舞う力」、 弱みは、「ストレスに耐え得る力」「自らの意思を主張する力」などが上位に挙げられました。
複数内定を取得している学生は、「エントリー開始」「会社説明会予約・参加」「選考開始」 ともに、全体よりも早期に活動を開始しています。 また、「インターンシップ応募・参加率」「エントリー社数」「説明会参加社数」「選考参加社数」ともに、内定未取得学生の平均を上回っていることから、内定取得には「活動開始時期」と「行動量」が大きく影響するようです。
就職活動における内定取得状況別でのソーシャルメディアの利用率に、大きな差はありませんでした。また、利用目的についても、内定取得状況に関わらず「最新の企業情報を知る」がも多い回答となりました。
複数内定を取得している学生は、内定未取得学生に比べ、「チャレンジ精神」「目標達成意識の高さ」「主体性・積極性」「自らの意思を主張する力」を世代の強みと感じる傾向が高いようです。これらの強みが企業のニーズとマッチしているため、複数内定の取得につながっていると思われます。
前年と比較をした新卒採用人数は、「前年並み(48.8%)」が最も多いものの、「増加(34.6%)」が前年よりもポイントを伸ばしています。また、3年連続で「増加」が「減少」を上回っており、企業の採用意欲が高まっている傾向にあるようです。
倫理憲章改定の影響により、「母集団形成」開始時期は例年より2カ月遅れとなりました。一方、「会社説明会」「選考」「内定出し」開始時期は、12年度よりも早く11年度並みとなりました。
採用の「見込みが立っている」「ある程見込みが立っている度」企業は、全体で68.2%でした。 規模別では「1000人以上」は74.2%、「300~1000人未満」は74.4%、「100~300人未満」は64.0%、「100人未満」は61.2%となっていることから、企業規模が大きいほど見込みが立っている傾向にあるようです。
13年度新卒採用活動を「成功した」「どちらかと言えば成功した」と評価する企業は、全体で55.1%でした。規模が大きいほど「成功した」と評価する傾向にあるようです。一方、「100人未満」では「わからない」が4割を占めており、現在も採用活動を継続していることが伺えます。
倫理憲章改定により、エントリー開始時期が2カ月遅れたことについて、「準備期間を有効活用できた」「効率的だった」といったプラス面が挙げられた一方、「例年と比べて母集団が減少した」「学生の企業研究が不十分だった」等のマイナス面も多く挙げられました。
約6割の企業が夏約6割の企業が、夏秋採用を「予定している」「内定状況により検討」と回答しました。理由として、「春採用では採用予定数を確保しきれなかったため(55.2%)」「夏・秋にも優秀な学生が活躍しているため(30.2%)」などが挙げられました。
採用見込みが立っている企業の78.4%が、2011年12月中に母集団形成を開始しています。同時期における母集団形成開始率は、採用見込みが立っていない企業に比べ、20ポイントほど高くなっています。また、会社説明会についても、採用見込みが立っている企業の方が開始率が高い傾向にあることから、活動開始時期は採用見込みに影響するものと思われます。
次年度の採用人数見込みは、3年連続で「増加見込み」が「減少見込み」を上回る結果となりました。また、企業規模別でも、全ての規模で「増加見込み」が「減少見込み」よりも高くなっています。
14年度の「母集団形成」「説明会」「選考」「内定出し」開始時期について、前年より「早める(見込み)」と回答した企業がやや増加しました。また、全ての項目で「遅くする(見込み)」はポイントを下げています。
今後2、3年の人員計画は、「新卒採用」「中途採用」「派遣社員」「アウトソーシング」 「パート・アルバイト」いずれにおいても増加傾向にあることから、中期的な人員強化への意欲が高まっている事が伺えます。特に、「新卒採用」「中途採用」については、2割以上の企業が「増加」と回答しています。
▼プレスリリース ダウンロード ⇒ 『[en]学生の就職情報2013』 マーケット総括調査結果
【調査概要/ その他の調査項目】
<学生調査>
調査対象:2013年4月卒業予定、全国の学生約26万人
調査期間:2012年6月1日~6月14日
調査方法:E-mailによるWEB投票画面の配信
有効回答数:3061件 ※有効回答数とは総回答数から未回答を差し引いたもの
<企業調査>
調査対象:メールニュース「[en]学生の就職情報パートナーズNews」登録企業
(05年度~12年度各種就職サイト掲載企業)
調査期間:2012年6月1日~6月14日
調査方法:E-mailによるWEB投票画面の配信
有効回答数:858件
【その他の調査項目】 ※下記の結果に興味のある方は、広報までお問合せください。
<学生調査> ・一番多くエントリーをした時期・一番多く会社説明会に参加した時期 ・インターンシップへの応募・参加・リクルーターとの接触 ・会社説明会で理解できたこと・選考内容について ・就職活動で大変だった事・内定承諾企業への入社意思・就職活動を終了する(したい)時期 ・勤続年数、出生意欲・エントリー、説明会参加ピーク時期(内定取得状況別) ・内定取得学生の就職活動継続率
<企業調査> ・13年度 新卒採用予算額 ・13年度 採用活動開始時期※前年比 ・母集団形成開始時期・会社説明会開始時期 ・選考開始時期 ・内定出し開始時期・採用注力テーマ・選考ステップ数・14年度 採用注力テーマ ・14年度 採用市況の予測
※一般財団法人 エン人財教育センター調べ
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