学生向け就職情報サイト『[en]学生の就職情報』
2014年度新卒採用 マーケット速報
人材総合サービスを提供するエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する、学生向け就職情報サイト『[en]学生の就職情報』(http://gakusei.enjapan.com/)は、2014年3月卒業予定の学生と求人企業を対象に、『2014年度新卒採用 就職・採用活動アンケート』を実施いたしましたので、以下、概要をご報告いたします。
学生1人あたりのエントリー社数は46.5社で13年度並み
13年度に比べ、就職活動を意識し始めた時期はやや遅れ気味
「企業セミナー」「選考」「内定出し」開始時期を
「前年より早くする」と回答した比率は13年度より増加
<学生>
学生1人あたりのエントリー社数は、13年度並みとなりましたが、就職サイトのオープンが10月だった12年度の同時期(11年11月)と比較すると、約3割減少しています。(※)
また、就職活動を意識し始めた時期は、13年度に比べやや遅くなりました。13年度は「10月」と回答した学生が最も多かったのに対し、14年度は「12月」が最多となっています。
(※)倫理憲章が改正されたことにより、13年度・14年度は就職サイトのオープンが12月となりました。
<企業>
「企業セミナー」「選考」「内定出し」開始時期は、6~7割の企業が前年度並みと回答した一方で、いずれも「前年より早くする」が「前年より遅くする」を上回りました。
就職サイトのオープンが12年度より遅くなった13年度は、開始時期を「前年より遅くする」と回答した比率が高くなりました。しかし、14年度は「より多くの学生に会うため」「(活動開始時期を遅くしたことで)13年度の採用に苦戦したため」などの理由から、開始時期を13年度より早める企業が増加しました。
<就職活動の状況>
学生1人あたりのエントリー社数は46.5社
学生1人あたりのエントリー社数は46.5社と、13年度並みとなりました。就職サイトが10月にオープンした12年度の同時期(11年1月)と比較すると、約3割減少しているものの、就職サイトのオープン約2カ月後(14年度:13年1月、12年度:10年11月)の比較では、ほぼ同数となっています。
就職活動を意識し始めた時期は、12月がピーク
13年度に比べ、就職活動を意識し始めた時期は遅くなりました。13年度は、就職サイトがオープンする2カ月前の「2011年10月(15.9%)」と回答した学生が最も多かったのに対し、14年度は「2012年12月(17.4%)」が最多となっています。
約7割の学生が就職活動の印象を「先輩と変わらない」と回答
先輩と比較した就職活動の印象は「変わらない(67.5%)」が最多となり、13年度に比べ17.7ポイント増加しました。また、「先輩よりも就職しやすいと思う(21.0%)」も、13年度より8.8ポイント増加しています。理由としては「景気が回復しつつある」、「就職サイトのオープンが12月となった13年度の就職活動を経験した先輩から、スケジュールについての情報が得られる」などが挙げられました。
約6割の学生が 「特に規模にはこだわらない」と回答
就職活動において興味・関心のある企業規模は「特に規模にはこだわらない(59.1%)」が半数以上を占めました。「大手企業にしか興味・関心がない」「大手企業を中心に就職活動を進めるつもりだ」は25.3%となり、13年度に比べ4.6ポイント増加しました。
<志望業界・職種>
「志望している業界があるが、今後変わるかもしれない」が最多
志望業界について「志望している業界があるが、今後変わるかも知れない(36.9%)」と回答した学生が最も多く、13年度に比べ2.7ポイント増加しました。一方、「今の志望業界がかわることはない(22.0%)」は1.3ポイント減少しており、13年度と比べると、志望業界に対して柔軟な姿勢を持っている学生が多いようです。
<ソーシャルメディア>
ソーシャルメディアを「就職活動で使っている」と回答した学生は約4割
就職活動で最も使われているソーシャルメディアは「Facebook」で、利用率は約4割となっています。就職活動でソーシャルメディアを利用する目的は「情報収集」が高くなっており、企業の情報を知るためには「Facebook」や「Twitter」、他の就活生の情報を知るためには「Facebook」「Twitter」に加え 「LINE」、と目的別に利用するメディアを使い分けているようです。
ソーシャルメディアが就職活動に「役立っている」と感じている学生は、前年比5.5ポイント増加
ソーシャルメディアが就職活動に「役立っている」と感じている学生は48.5%となり、13年度に比べ5.5ポイント増加しました。「役立っている」と感じている理由として「他の人の就職活動の状況がわかる」「最新の企業情報や選考状況など、様々な情報を得ることができる」などが挙げられました。一方で「どれほど信頼できる情報かわからない」といった否定的な声もありました。
<学生の生活・職業観>
就職活動開始後は「サークル・部活動」「アルバイト」の時間が大幅に減少
就職活動開始後は、就職活動開始前に比べ「サークル・部活動」の時間が約7割、「アルバイト」の時間が約5割減少しています。一方、就職活動開始後の「一人で過ごす」「家族で過ごす」時間は、就職活動開始前に比べ0.5ポイントの減少にとどまっており、自分に必要な時間を確保しながら、就職活動の時間を作っているようです。
就職活動開始前より就職活動開始後の方が、働くことを「ポジティブ」に捉える傾向
働くことに対して「ポジティブな印象」という回答は、就職活動前は39.0%だったのに対して、開始後は56.2%となり、大幅に増加しました。就職活動を通じて、働くことを前向きに捉えるようになるようです。一方で、13年度に比べ、就職活動開始後の「(ポジティブ・ネガティブ)どちらともいえない(23.2%)」はやや増加しています。就職活動を意識し始めた時期が13年度よりもやや遅くなり、働くことに対する意識の醸成が遅れていることが考えられます。
入社したい会社の条件は「人々に喜んでもらえる」が最多
入社したい会社の条件は、13年度と同様に「人々に喜んでもらえる(47.8%)」が最多となりました。13年度と比べると「給与・福利厚生・休日・休暇など待遇が良い(32.6%)」「大きな達成感を味わえる(26.6%)」「世の中に大きな影響を与える(26.4%)」「学生時代の経験・専門知識を活かせる(23.5%)」と回答した学生の比率はやや増加しました。
仕事の志向性は「人々を幸せにする仕事」、働き方の志向性は「3年間は転しない」
仕事に対する志向性に近いものとして「人々を幸せにする仕事」「苦労が多くても、成長の機会が大きい仕事」などが選ばれました。働き方に対しては、約8割の学生が「別のやりたいことができたら3年以内でも転職する」よりも「どんなことがあっても3年間は転職しない」という志向に近いと回答しました。
<新卒採用計画>
13年度に比べ、新卒採用人数は増加傾向
前年と比較した新卒採用人数を「維持(63.2%)」と回答した企業は半数以上を占めていますが、13年度に比べ5.2ポイント減少しました。一方、「増加(26.4%)」と回答した企業の比率は3年連続で前年を上回っています。新卒採用人数は増加傾向にあるようです。
<母集団形成>
7割以上の企業が母集団形成開始時期を「前年とほぼ同じ」と回答
母集団形成開始時期は、就職サイトのオープン時期が13年度と同じであったため、「前年とほぼ同じ」と回答した企業が71.5%となりました。
(※)就職サイトのオープンは12年度までは10月でしたが、倫理憲章の改正により13年度・14年度は12月となりました。
エントリー数を「想定より少ない」と回答した企業が過半数超え
「全体のエントリー数」「ターゲット学生からのエントリー数」は、いずれも「想定より少ない」が過半数となっており、母集団形成に苦戦している企業が多いようです。
<企業セミナー>
企業セミナー開始時期を「前年より早くする」と回答した企業の比率が増加
企業セミナー開始時期を「前年より早くする(29.9%)」と回答した企業は、13年度より13.0ポイント増加しました。一方、「前年とほぼ同じ(60.9%)」は最多となりましたが、13年度に比べ0.2ポイントの増加にとどまりました。
企業規模が大きいほど、13年度より企業セミナーの開催回数を「増加」と回答
13年度と比較した企業セミナーの開催回数を「前年並み」と回答した企業は55.8%、「増加」は33.6%となりました。1000人以上の企業では「増加(49.3%)」が「前年並み(45.2%)」を上回っており、企業規模が大きいほど、セミナーの開催回数を増やす傾向にあるようです。
1回あたりの企業セミナー参加人数についても、1000名以上の企業は、他の規模群に比べ「(13年度より)増加」と回答した企業の比率が高くなりました。
<企業セミナー>
企業セミナーの課題は「参加する学生の人数が少ない」が最多
企業セミナーの課題は「参加する学生の人数が少ない(35.6%)」が最多となり、13年度に比べ12.3ポイントと大幅に増加しました。「採用スタッフの業務効率化(31.5%)」「事前キャンセルが多い(31.1%)」も13年度に比べ増加しています。
<選考>
選考開始時期を「前年より早くする」と回答した企業は、13年度の約2倍
65.3%の企業が選考開始時期を「前年とほぼ同じ」と回答した一方、「前年より早くする(27.4%)」は13年度に比べ約2倍となり、開始時期を早める企業の比率が高くなりました。
選考の課題は「選考参加学生の質の向上」が最多
選考の課題として、最も多くの企業が「選考参加学生の質の向上」と回答しました。
この他、「選考辞退率の低減」「面接官の評価基準統一」「採用スタッフの業務効率化」「面接官の評価スキル向上」が続きました。
採用基準として今後重視したい能力は「主体性・積極性」がトップ
採用基準として今後重視したい能力は「主体性・積極性」が最も高く、次いで「ストレスに耐え得る力」「チャレンジ精神」となりました。一方、「他者と強調する力」「明るく感じ良く振る舞う力」「素直さ」を今後重視したいと考えている企業は減少しています。
<内定>
内定出し開始時期を「前年より早くする」と回答した企業が、
13年度に比べ増加
内定出し開始時期を「前年とほぼ同じ」と回答した企業が71.9%で最多となったものの、「前年より早くする(24.0%)」と回答した企業は、13年度に比べ8.4ポイント増加しました。
▼プレスリリース ダウンロード ⇒ 『[en]学生の就職情報2014』 マーケット速報
【調査概要】
<学生調査>
調査対象:2014年3月卒業予定、全国の学生約23万人
調査期間:2013年1月16日~1月28日
調査方法:E-mailによるWEB投票画面の配信
有効回答数:3123件 ※有効回答数…総回答数から未回答を差し引いたもの
<企業調査>
調査対象:メールニュース「[en]学生の就職情報パートナーズNews」登録企業
(05年度~13年度各種就職サイト掲載企業)
調査期間:2013年1月16日~1月28日
調査方法:E-mailによるWEB投票画面の配信
有効回答数:594件 ※有効回答数…総回答数から未回答を差し引いたもの
【その他の調査項目】
※下記の結果に興味のある方は、広報までお問合せください。
<学生調査>
・ インターンシップへの応募、参加 ・ インターンシップへの応募理由 ・ エントリー・説明会予約時の重視項目・ 地元就職 ・ 志望業界(総合) ・ 志望業界(文系) ・ 志望業界(理系) ・ 志望業界の決定時期 ・ 業界別の志望理由 ・ 職種別の志望理由 ・ 志望職種(総合) ・ 志望職種(男女文理別) ・ 就職活動開始前と開始後の学生生活の変化
・ 働くことに対する印象(影響を受けた相手)
<企業調査>
・ 新卒採用予算 ・ 採用活動全体像 ・ 母集団形成の手段 ・ 会社説明会開催概要 ・ 会社説明会で学生に伝えたいこと・ 選考手法 ・ 内定者フォローの取り組み状況 ・ 内定者フォロー内容 ・ 内定者フォローの課題
※一般財団法人 エン人財教育センター調べ
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