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男女の給与格差が続く中、現在の年収に不満のある女性は65%
女性の転職活動調査 ~「年収について」を発表~

2014/08/27

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する、正社員で働くことを希望する女性向け求人情報サイト「エン ウィメンズワーク」( http://women.en-japan.com/ )上で、サイト利用者の女性808名を対象に「年収について」のアンケートを行いました。以下、概要をご報告いたします。

 

■調査結果概要

春季労使交渉で賃金水準を底上げするベースアップが広がった結果、基本給にあたる所定内給与は前年同月比0.2%増の24万2,830円(※1)となり、2年3カ月ぶりにプラスに転じています。一方で男女の給与格差は変わらず続いているようです。国税庁が発表した平成24年度の平均給与は408万円。男女別では男性502万円、女性268万円という結果(※2)に。女性のほうが非正規雇用者の比率が高いためと考えられます。当の女性は、自身の年収をどう捉えているのでしょうか。

 

正社員転職を希望する女性に、現在の年収額に満足しているか伺ったところ、「不満」「非常に不満」を選んだ方が6割を超える結果になりました。年収額別に見ると、年収が上がるごとに「不満」という回答は減少していきます。年収400万円以上では大幅に減少し、不満の方は3割程度に。400万円が一定の目安になっていることがうかがえます。満足・不満を選択した理由の第1位は、ともに「希望の生活水準に足りているから(満足)、足りていないから(不満) 」という結果に。年収の満足度は“希望の生活水準”で決まる方が多いようです。満足な理由の第2位は「仕事に対する正当な評価だと感じるから」(34%)。不満な理由の第2位は「今後の年収アップが期待できないから」(49%)となりました。

 

※1 厚生労働省発表「毎月勤労統計調査(6月確報)」※2 国税庁発表「民間給与実態統計調査(平成24年度)」

 

■調査結果詳細

1:現在の年収に不満のある方は65%。年収400万円以上になると、不満を持つ方が大幅に減少。(図1a、図1b)

「現在のお仕事(離職中の方は前職)の年収額に満足していますか?」と伺ったところ、「不満である」(44%)、「非常に不満である」(21%)の回答を選んだ方が65%となり、年代問わず、ほとんどの女性が満足してないことが分かりました。

 

年収額別に見ると、総じて年収が上がるほど、「不満」の比率は下がっています(※ただし、意図的に年収を、所得税が免除される「103万円以下」に抑えている方を除く)。具体的には年収200万円以上250万円未満では「不満」の方が約8割、年収300万円以上350万円未満では約6割いるのに対し、年収400万円以上では約3割にまで減少。男女合計した際の平均年収400万円以上になると、不満を持つ方が大幅に減少することが分かります。

 

【図1a】現在のお仕事(離職中の方は前職)の年収額に満足していますか?

年収1a.jpg

 

【図1 b】<年収額別>現在のお仕事(離職中の方は前職)の年収額に満足していますか?

年収1b.jpg

 

2:満足度は“希望の生活水準に足りているかどうか”で決まる傾向に。(図2・3)

「年収に満足している理由」の第1位は「希望の生活水準に足りているから」(47%)。一方、不満の理由の第1位は「希望の生活水準に足りていないから」(56%)という結果に。満足度は“希望の生活水準に足りているかどうか”が大きく影響するようです。また満足度にも影響していましたが、「103万円の壁」「130万円の壁」にも象徴されるとおり、意図的に年収を扶養や所得税控除の範囲内におさえている方は、「満足の理由」に「自分で希望しているので」とコメントをしていました。その他、満足な理由の第2位は「仕事に対する正当な評価だと感じるから」(34%)、不満な理由の第2位は「今後の年収アップが期待できないから」(49%)でした。

 

【図2】図1で「非常に満足している」「満足している」と回答された方にお聞きします。それはなぜですか?(複数回答可)

年収2.jpg

 

【図3】図1で「不満である」「非常に不満である」と回答された方にお聞きします。それはなぜですか?(複数回答可)

年収3.jpg

 

 

 

■不満の理由

第1位:希望の生活水準に足りていないから
 ストレス解消の為の何かをすることすらできない。友達と飲みにいくどころか、お茶をする余裕がない。贅沢はしていないのに、毎月、生きていくだけで、カツカツで貯金すらできない。(44歳 / 141万円以上200万円未満)
 今の年収だと、女性磨き等の自己投資が出来ません。支払いも多いので、生活費もぎりぎりです。
 (24歳 / 200万円以上250万円未満)
 裕福な生活でなくとも、身なり整えたりと付き合いで支出する金額を考えると、最低300万くらいの年収がないと辛いと思う。
 (26歳 / 250万円以上300万円未満)
 
第2位:今後の年収アップが期待出来ないから
 扶養は外れ、東京都最低賃金で働いています。余分に働ける機会もなく、いわゆる働き損。
 仕事内容は有意義なので、転職は悩みどころ。(34歳 / 141万円以上200万円未満)
 派遣契約であるがゆえですが、同等の仕事をする正社員の方との収入差が大きいことが、不満です。
 (34歳 / 300万円以上350万円未満)
 残業があっての年収だから、子育てしながらの環境では厳しい。(28歳 / 300万円以上350万円未満)

 

■満足の理由

第1位:希望の生活水準に足りているから
 育児との両立のため子供に関する休みも短時間勤務も認めてもらっている上での年収だから。(34歳 / 141万円以上200万円未満)
 扶養範囲内を希望しているため。(35歳 / 103万円超141万円未満)
 自分の仕事への対価としては正当だと思うし、更にレベルアップして対価を上げたいと思えるので。
 (33歳 / 300万円以上350万円未満)
 
第2位:仕事に対する正当な評価だと感じるから
 決して高いお給料ではありませんが、労働時間と仕事内容、職場の雰囲気から考えると、お給料に見合っているかと思います。
 (28歳 / 200万円以上250万円未満)
 一社目は航空業界でしたが、ハードワークのわりに激安給だったので、いまは妥当だと考えます。
 (29歳 / 300万円以上350万円未満)
 育児休暇からの復帰と同時に、以前から希望していた経理職に担当を変えてもらった。現在は残業免除申請しているので、年俸からみなし残業代が引かれ、以前よりも年収は下がり、若干家計に響いている。一方、未経験の業務でこれだけの給与をもらえて、転職に有利な経験まで積めて、恵まれていると感じる。(41歳 / 400万円以上450万円未満)
 
 

【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:「エン ウィメンズワークhttp://women.en-japan.com/ )」利用者808名

■調査期間:2014年6月26日~7月23日

 
 
エン ウィメンズワーク   http://women.en-japan.com/
ウィメンズワークTOP画像.jpgのサムネイル画像
 
 
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