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ミドルの異業種転職、成功率は約6割。
異業種からの転職がもっとも多い業種は「メーカー」。業績好調をうけ、
採用ポジションが多数あることと新規事業に積極的であることが背景に。
―『ミドルの転職』コンサルタントアンケート集計結果―

2015/10/29

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人材紹介会社集合サイト『ミドルの転職』( http://mid-tenshoku.com/ )上で、転職支援のプロである転職コンサルタントに「ミドルの異業種への転職」についてアンケートを行ないました。以下、概要をご報告します。

■調査結果概要

転職市場の活発化による人手確保策としてだけでなく、産業構造の変化に対応するため、異業種からの人材採用は広がりつつあります。そこで、転職の支援を行なっている転職コンサルタントに、「ミドルの異業種への転職」について伺いました。下記、トピックスです。

 

★ ミドルの異業種転職、成功率は約6割。

★ 異業種からの転職がもっとも多い業種は「メーカー」。業績好調をうけ、採用ポジションが多数あることと新規事業に積極的であることが背景に。

★ 異業種からのミドルの転職者に企業が期待しているのは「職種の専門知識・スキル」。経験職種における専門スキルの汎用化に期待。

★ 異業種転職を目指す方へのアドバイスは、「ポータブルスキルを身につけること」と「学ぶ姿勢をもつこと」。

■調査結果詳細

 1:ミドルの異業種転職、成功率は約6割。(図1)

転職支援のプロであるコンサルタントに、ミドル層の転職における異業種転職を実現された方がいるか伺ったところ、56%の方が「はい」と回答しました。

 

【図1】担当したミドルの転職者のなかで、現在または直近の業種とは異なる企業への転職を実現された方はいますか。※昨年対比

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2:異業種からの転職がもっとも多い業種は「メーカー」。業績好調をうけ、採用ポジションが様々あることと新規事業に積極的であることが背景に。 (図2、図3、図4)

転職コンサルタントに、異業種からの転職がもっとも多い業種について伺ったところ、第1位は「メーカー」(30%)でした。異業種からの転職が多い理由を伺うと「異なる業種でも業務内容の変わらない職種・ポジションでの採用が多いため」(76%)、「新規事業に伴い、他業種の技術やスキルを獲得・活用するため」(58%)、「イノベーションを生み出せる人材を必要としているため」(56%)が上位。メーカー各社が業績好調であることを背景に、採用ポジションが様々あることと新規事業に積極的という状況が分かる結果となっています。

また、異業種からの転職が多い職種トップ3は「営業・マーケティング」(58%)、「経営・経営企画・事業企画系」(52%)、「事務・管理系」(44%)でした。営業や経営企画、管理系職種といった業種が変わっても転用できる職種の採用が多いことがうかがえます。

 

【図2】異業種からの転職がもっとも多い業種を教えてください。※昨年対比

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【図3】図2の業種への転職が多い理由を教えてください。※複数回答可、昨年対比

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【図4】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような職種の方が多いですか。※複数回答可、昨年対比

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3:異業種からのミドルの転職者に企業が期待しているのは「職種の専門知識・スキル」。経験職種における専門スキルの汎用化に期待。(図5)

企業が異業種からのミドルの転職者に対して期待しているのは、「経験職種での専門知識・専門スキル」(74%)でした。『新たな視点でより専門的な技術が必要となるため』、『業界が違っていても管理手法やノウハウを活用して企業内を活性化して欲しいとの採用企業側の期待値は高い』、『既存の事業を活かしながら新たな市場開拓が見込めるなど、親和性を持ちながら現職に無い価値をもたらすことができるため』など、既存の事業をさらに成長させるため、別の視点を求めていることが分かります。

 

【図5】企業が、異業種からのミドルの転職者に対して期待するものは何ですか。※複数回答可、昨年対比

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4:異業種転職を目指す方へのアドバイスは、「ポータブルスキルを身につけること」と「学ぶ姿勢をもつこと」。

転職コンサルタントに異業種転職を目指す方へのアドバイスを伺ったところ、『自分自身の強みを見直し、異業種でも通用するポータブルスキル(※)を身に付けること』『異業種なので、知らない、分からないとネガティブになるのではなく、学ぶ姿勢を持つこと』という点でした。

(※)ポータブルスキル・・・業種・職種の垣根を越えて、どんな仕事や職場でも活用できる汎用性の高いスキル

 

ポータブルスキルを身につけること

•“自身の強みの見直し(ポータビリティの高いスキルの見極め)と、ピープルマネジメントやプロジェクトマネジメント力だけでは市場からは評価されないと認識すること。
•異業種でも通用するポータブルスキルを保有していること。
•時流により発生するポジションが何かをよむ。その中でご自身の活かせる経験や能力を考える。
 

学ぶ姿勢をもつこと

•業界を知らないからわからないという甘えはNG。自分の経験をどのように活かせるか、共通点は何か、具体的な貢献のイメージを作ることが大切。間違えていてもすり合わせができる。
•異業種に関わらず全般に言えるが、素直で謙虚であること。自身を過大評価していないこと。新たな環境への前向きな姿勢を持つこと。
•"異業種からの転職の方は特に新たなことにチャレンジするので、これもできないなどのネガティブ思考にならないよう自分ができることを想像するように努力が必要。
 

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:『ミドルの転職』( http://mid-tenshoku.com/ )を利用している転職コンサルタント 130名

■調査期間:2015年8月7日~2015年8月21日

■その他調査項目  ※下記の結果に興味のある方は、広報までお問合せください。

・異業種転職を成功されたミドルの転職者の転職前の業種、企業規模の変化、年齢、年収、役職

・ミドルの転職者が異業種への転職ができないと思う理由

 

ミドルの転職』 http://mid-tenshoku.com/

 

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登録者の平均年齢39歳、平均転職期間3ヶ月。ミドルの転職は、専門分野に精通したエージェントが、ミドル世代の転職活動を支援する転職サイトです。登録者100万人が利用中。 サイト上では、各転職情報にエージェント情報、さらに所属コンサルタント情報には求職者からの評価も掲載しています。非公開求人、スカウトも多数。入社後の活躍を含めた転職活動の成功を支援するエージェントの検索も可能です。

 


▼プレスリリース ダウンロード 20151029_ミドルの転職(ミドルの異業種転職).pdf


エン・ジャパン株式会社
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