改正派遣法で派遣スタッフが希望する雇用安定措置、
6割が選んだのは「派遣先への直接雇用の依頼」。
ー『エン派遣』ユーザーアンケート集計結果ー
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する日本最大級の派遣のお仕事まとめサイト『エン派遣』( https://haken.en-japan.com/ )上で、サイト利用者を対象に「改正派遣法」のアンケート調査を行ない、2,611名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
2015年9月末に施行された「改正派遣法」について、派遣でのお仕事を探している方に「雇用安定措置」を中心に意識調査を行ないました。主なトピックスをご紹介します。
★改正派遣法の認知度は60%。
★同じ職場で3年以上勤務した後の雇用安定措置に希望するもの、第1位は「派遣先への直接雇用の依頼」。
「2015年9月30日に、派遣法が改正される(された)ことをご存知ですか?」と派遣のお仕事を探している方に伺ったところ、「知っている」が60%、「知らない」が40%という結果になりました。年齢別に見ると34歳以下は51%、35歳以上は63%と10ポイント以上の開きがあります。特に若い派遣スタッフへの認知度は、まだまだ低いと言えそうです。
【図1】2015年9月30日に、派遣法が改正される(された)ことをご存知ですか?
今回の改正派遣法では、派遣会社は同一の派遣先で3年勤務したスタッフに対し、「雇用安定措置」として「派遣先への直接雇用の依頼」「新たな派遣先」「派遣元での無期雇用」「教育訓練」のいずれかを提示することが義務付けられました。「 ”雇用安定措置” は、どの措置をとってほしいですか?」と伺ったところ、第1位は57%と過半数の方が選択した「派遣先への直接雇用の依頼」、第2位は「派遣元(派遣会社)での無期雇用」(18%)となりました。年代別の差異は見られません。
派遣から直接雇用に転換して「慣れた職場の安心感」や「正社員としての安定」を得たいという意見が多数寄せられました。ただし『正社員になれるのなら直接雇用が良いが、契約社員やアルバイトであれば新たな派遣先を考えたい』や『派遣時より待遇が悪くなるようであれば派遣のままがいい』『そもそも3年継続雇用される前に契約を打ち切られるのでは』という不安の声も見受けられます。その他、寄せられたご意見をご紹介します。
―参考情報 平成23年度「有期労働契約に関する実態調査」(厚生労働省)より―
派遣で働く方に伺った1回あたりの平均契約期間は、「2か月超~3か月以内」(34.1%)がもっとも多く、「3か月超~6か月以内」(22.1%)が続き、1年以上は10.5%に留まりました。そのため、3年間同じ職場で勤務しているということは、働き振りが評価を受けて契約更新されたことを意味していると言えます。実際に「現在の職場での勤務年数」は72.5%の方が「3年未満」で、現時点では3年間同じ職場で勤務している方は少数派です。
【図2】”雇用安定措置” は、どの措置をとってほしいですか?
【無期や直接雇用を希望する方の理由】
◎3年というキャリアがあり、慣れてきたころだと思いますし、そこまで続けられたということはその派遣先が合っているということだと思います。会社側としても契約更新をしてきたということはその人が必要な人材になっているということですので、直接雇用が望ましいと思います。(27歳女性)
◎3年勤務しているとなれば就労先、労働者共に仕事内容や要領など掴んでいると思うので、勤務態度に問題がないのであれば直接雇用がお互いの為になると思われます。(32歳男性)
◎3年間一箇所で働き続けているという事は、契約が更新されているので、パフォーマンスを認められて評価されているということ。派遣社員側も、少なくとも働きやすい環境だと思って契約を更新していると思います。直接雇用になるか否かの選択肢は与えて欲しいです。(41歳女性)
◎3年間同じ会社、仕事内容で勤務できるのは現場での双方の信頼関係が成立しているからだと思います。普通に中途入社に切り替えてもらうことは、お互いにメリットになると思うからです。(46歳女性)
【無期雇用以外を希望する方の理由】
◎社員として雇用されると給料が下がってしまうパターンが多いので、新たな派遣先を提供されたほうが私は良いと思ってしまいます。(28歳女性)
◎直接雇用も無期雇用も正社員になれるわけではないのなら、自分の中では不安定だと感じます。とりあえず稼ぎが途切れないように、新たな派遣先の提供がベストかなと思いました。(31歳女性)
◎派遣に登録する理由に色々な環境に自分を置いてみたいというのもあるので、契約期間が終わっても新しい職場をすぐに紹介してもらえるとありがたい。(40歳女性)
◎3年も同じ派遣先で働いてその間に直接雇用の声が掛からなかった場合は、その派遣社員を直接雇用する気はないということ。それなら新しい派遣先を紹介してくれる方が望ましいです。(42歳女性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン派遣』を利用しているユーザー
■有効回答数:2,611名
■調査期間:2015年9月24日~10月28日
『エン派遣』 https://haken.en-japan.com/
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