今年ベア(ベースアップ)を経験した正社員は、17%。正社員6000人に聞いた「月給」の意識調査―『エン転職』ユーザーアンケート調査 結果発表―
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する「入社後」までを見据えた日本最大級の総合求人・転職支援サービス『エン転職』( https://employment.en-japan.com/ )上で、「月給」をテーマにアンケートを実施。全回答の中から、現在正社員として働く6,190名の調査結果を抜粋してご報告します。
「 ”ベースアップ”とは、定期昇給とは別の、全社員を対象とした基本給の引き上げのことを意味します」と説明した上で、「今まで働いた会社で、ベースアップを経験したことはありますか?」と現在正社員として働く方々に伺いました。「ある」と回答した方は44%、「ない」が48%、「わからない」が8%という結果になりました。74%の方が、「ベースアップ」という言葉を知っていると答えています。
【図1】今まで働いた会社で、ベースアップを経験したことはありますか?
※”ベースアップ” とは、定期昇給とは別の、全社員を対象とした基本給の引き上げのことを意味します。
【図2】「ベースアップ」という言葉を知っていますか?
「今年に入って、月給は上がりましたか?※月給=残業代を除いた、月の給与の支給額」と質問をすると、48%の方が「上がった」と回答しました。昇給額は「1001~3000円」(33%)が最多、次いで「3001~5000円」(19%)でした。
【図3】今年に入って、月給は上がりましたか?
※月給=残業代を除いた、月の給与の支給額
【図4】月給が上がった方に伺います。 上がった月給の額を教えてください。
今年に入ってから月給が上がった方に、理由を伺いました。第1位は「定期昇給」(66%)で、安倍政権が4年連続で要請していた「ベースアップ」で昇給した方は17%に留まります。
【図5】月給が上がった方に伺います。月給が上がった理由を教えてください。(複数回答可)
前回答者6,190名中、「今年に入ってからベースアップで月給が上がった」と回答した500名が在籍する企業の業種・規模を伺いました。今年ベースアップで月給が上がった方の全体平均である8%よりも実施率が高い業界は「製造業」(12%)、「運輸・物流」「商社」(ともに10%)でした。企業規模では「501~1000名」(10%)、「1001名~」(12%)と規模が大きいほど実施率が高まることがうかがえます。
【図6】ベースアップの実施率:業界別
【図7】ベースアップの実施率:企業規模別
今年に入ってから月給が上がった方に「月給が上がったことにより、モチベーションは上がりましたか?」と伺ったところ、「上がった」が22%、「上がらない」が10%、「どちらとも言えない」が68%という結果になりました。多数派を占めた「モチベーションが上がらない、どちらとも言えない」と回答した方にその理由を質問すると、第1位は「元々の月給に満足をしていないため」(67%)、第2位は「昇給額が少なかったため」(52%)となりました。
「最年少で昇格したことにより社内でよく思っていない人が増えた。営業所の売上の責任も負うことになり、正直昇格額と見合わないと感じている」(25歳男性)、「頑張っている人もそうでない人も同程度の賃金アップだったため」(25歳女性)、「ベースアップが微量すぎて、税金の関係で手取りが減った」(29歳男性)、「今回の評価期間に、業務改善等をかなり行いました。しかし、特になにもしていない自他部門の社員も一律のベースアップでした」(35歳女性)などのコメントが寄せられています。
「モチベーションが上がった」と回答した方にその理由を質問すると、第1位は「自分が使えるお金が増えたため」(58%)、第2位は「会社から評価されていると感じたため」(47%)でした。
「自分のスキルを認めてもらえたと感じてモチベーションが上がった」(24歳女性)、「基本給が上がることで、基本給ベースのボーナスが上がるので、つらくてもモチベーションの維持に繋がった」(30歳女性)、 「日々自分たちが努力した事が報われたという気持ちが大きかった」(32歳男性)、 「頑張りの評価が数値で表れたのが目に見えてわかる」(34歳男性)などの声が寄せられました。
【図8】月給が上がった方に伺います。月給が上がったことにより、モチベーションは上がりましたか?
【図9】月給が上がったことで「モチベーションが上がらない、どちらとも言えない」と回答された方に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)
【図10】月給が上がったことで「モチベーションが上がった」と回答された方に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査期間: 2017年9月1日~10月1日
■調査対象:『エン転職』( https://employment.en-japan.com/ )利用者
■有効回答数:正社員で勤務中の6,190名
求人企業1社1社をエンの担当者が訪問し、求人の魅力から、仕事の厳しさや企業の抱える問題まで徹底取材。取材記事に加え、現社員や元社員のクチコミ、企業担当者のコメントなど、仕事や会社のリアルな姿がわかる情報を掲載することで、転職者と採用企業のミスマッチを低減しています。さらに『エン転職』を通じて転職した方を対象にした「エン入社後活躍支援プログラム」で、転職後3年間の継続サポートを行ないます。
▼プレスリリース ダウンロード 20171030_エン転職(月給)
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