異業種転職の実態調査。68%の転職コンサルタントが「異業種転職をしたミドルがいる」と回答。 昨年比で9ポイント増加。―「ミドルの転職」コンサルタントアンケート集計結果―
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」( https://mid-tenshoku.com/ )上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「異業種転職」についてアンケートを行ない、117名から回答を得ました。
転職支援のプロである、転職コンサルタントに「担当したミドルの転職者のなかで、異業種・異業界企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか?」と伺いました。68%の方が「いる」と回答。2017年の同調査よりも9ポイント上昇しました。
「異業種への転職を実現されたミドルの転職者の、転職前の業種として多い業種」を質問すると、第1位は同率で「メーカー」「流通・小売・サービス」(47%)、第3位「IT・インターネット」(31%)でした。
「メーカー」の方は「原価計算のスキルが他業界で使用できるケースがある」「異業界企業がメーカーでの経験を求めている」、「流通・小売・サービス」の方は「業界の不安定さや革新性のなさから、新天地でのワークライフバランスややりがいを求める傾向が目立った」「事業の浮き沈みが激しく、将来に不安を感じる方が目立つ」、「IT・インターネット」の方は「ITエンジニア(AI/ビッグデータ/IoT)が、メーカー(自動車・機械)に求められ、転職するケースが多い」「世の中がIT化の波に乗っていることもあり、市場価値が高まっている」ことが要因にあるようです。
【図1】担当したミドルの転職者のなかで、異業種・異業界企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか?
【図2】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような業種が多いですか?(上位3つ)
ミドルの転職者は「どのような業種への異業種転職が多いか」を伺うと、第1位「メーカー」(60%)、第2位「流通・小売・サービス」(40%)、第3位は同率で「IT・インターネット」「商社」(31%)という結果になりました。
「メーカー」は「メーカー側のIT技術者(AI/ ビッグデータ /IoT)の採用が増大している」「異業種の方が応募できる求人が多い」「ベテランが活躍できる環境」、「流通・小売・サービス」は「新規事業を行うための人材を募集していたため、その職種に詳しい、業界が違う人材をご紹介した」「もともとITリテラシーが高くなかった業界のため、IT人材が重宝されやすい」などの理由が寄せられています。
【図3】ミドルの転職者はどのような業種への異業種転職が多いですか。(上位3つ)
異業種転職を実現したミドルの「職種」は、第1位「事務・管理系」(51%)、第2位「営業・マーケティング系」(45%)、第3位「経営・経営企画・事業企画系」(38%)です。
「事務・管理系」は「求人数に対してハイスキル管理系職種人材の転職者数が少ないため、売り手市場」「業界を超えてもある程度の親和性を持てる職種のため」、「営業・マーケティング系」は「異業種であっても、基本的スキル、応用力さえ持っていれば活躍できる」「単純に求人数が多い」、「経営・経営企画・事業企画系」は「経営企画、マーケティングでのノウハウは、業種を越えても応用できる。前職での実績に、採用企業も期待をする」「この職種の場合は、採用側が異業種の経験を求めているケースがある」といった理由が寄せられました。
【図4】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような職種の方が多いですか?(上位3つ)
異業種転職した方に多い「企業規模の変化」は、第1位が「大手企業→中小企業へ」(62%)、第2位が同率で「大手企業→大手企業へ」「中小企業→中小企業へ」(42%)です。年齢は「40代前半(40~44歳)」(75%)、「30代後半(35~39歳)」(70%)の方が多い傾向にあり、役職は「課長クラス」(75%)が最多でした。異業種転職した場合、年収の変化は「変わらない」(38%)がもっとも多く、「50~99万円増加する」(30%)が続きます。
【図5】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、「企業規模の変化」はありますか?(上位3つ)
【図6】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような年齢の方が多いですか?(上位3つ)
【図7】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような年齢の方が多いですか?(上位3つ)
【図8】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、転職後の年収にはどのような傾向がありますか。(複数回答可)
「異業種からのミドルの転職者に対して、”採用企業が期待するもの” は何ですか?」と質問をしたところ、第1位「経験職種での専門知識・専門スキル」(73%)、第2位「新しい環境でも主体的に動ける行動力」(52%)でした。
「専門知識や専門スキル」が必要な理由は「即戦力として必要とされているから」「経営に直結するようなピンポイントの課題解決が採用背景にあるため」。「主体的に動ける行動力」が期待されている背景は「カルチャーが異なることが多いため、新しい環境に対する適応力が重視される」「新しい環境において年収に見合う売り上げを短期間でつくることが求められる」といったものがあるようです。
「異業種転職を検討している方へのアドバイス」として、「経験やスキルを活かして、という意気込みや自負することも必要。ですが、何よりまずは ”人として” だったり新しい会社に入る上では “初心を忘れず” という基礎的な心構えが案外問われる。年齢が上がるにつれ反比例してしまうこういった点が、注意すべき点です」「地方や中小企業への転職では業務内容、職場環境が思っている以上に ”整備されていない” “何もない” ことが多いため、仕事内容はこれまでの業務領域からの拡大を考慮しておかなければならない」「いままでと違う会社でこれまでの常識は通用しないし、これまでの実績も通用しない。まずは信頼を勝ち得ていくところから」などのコメントが挙がっています。
【図9】異業種からのミドルの転職者に対して、”採用企業が期待するもの” は何ですか?(上位3つ)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:「ミドルの転職」( https://mid-tenshoku.com/ )を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:117名
■調査期間:2018年2月19日 ~ 2月27日
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▼プレスリリース ダウンロード 20180416_ミドル(異業種転職)
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