転職コンサルタント100人に聞いた!
「経営者(CxO)求人」実態調査
―『ミドルの転職』転職コンサルタントアンケート― 6割が「経営者求人は今後も増える」と予測。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「経営者の採用」についてアンケートを行ない、103名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
★ 「経営者求人は増加している」と回答した転職コンサルタントは3割。採用数が増加傾向にある企業タイプは「ベンチャー」「中堅・中小」、業種は「IT」「メーカー」。
★ 経営者候補の中でも特に需要が高いのは、「40代後半」「現在年収1000~1200万円」。
★ 採用企業が経営者候補に求めるものは、「将来ビジョンを掲げられる資質」「人間的な魅力」。
★ 転職コンサルタントの6割は、「経営者の採用は今後も増えていく」と予測。
★ 転職コンサルタントの2割は、「社外取締役、監査役の採用が増えている」と回答。採用を行なうことが多い企業タイプは「ベンチャー企業」。
転職コンサルタントに「経営者(社長、CxO、取締役など)の求人は増えていますか?」と伺うと、29%が「増えている」と回答。「減っている」(8%)を大きく上回りました。経営者の採用が多い企業の特徴を伺うと、企業タイプは「ベンチャー企業」(53%)、次いで「中堅・中小企業」(47%)でした。「ベンチャーは企業の成長が早く内部の人材では対応できないから」、「中小企業では、社長候補者のブレーンや後継者を求めている」という声が寄せられました。
業種は「IT・インターネット」(47%)、「メーカー」(46%)でした。「IT業界では、スタートアップや新サービス展開が多い」、「老舗中小のメーカーには、後継者探しが課題の企業が多い」という声が挙がりました。
【図1】経営者(社長、CxO、取締役など)の求人は増えていますか?
【図2】経営者(社長、CxO、取締役など)の採用を行なうことが多い企業の「タイプ」を教えてください。(複数回答可)
【図3】経営者(社長、CxO、取締役など)の採用を行なうことが多い企業の「業種」を教えてください。(複数回答可)
経営者候補の中で、特に需要が高い人材の特徴を伺いました。年齢層は「40代後半(45才~49才)」(60%)でした。「一定の経験が必要なことに加え、年齢50歳を超えると定年までの期間が短いため、40代を希望される求人が多い」、「30代から候補者としてOKという要件もあるが、実際に実績とスキル、人物面が揃って充実しているのは40代であることが多いので」などが理由でした。現年収帯でみると、「1000~1199万円」(44%)、「800~999万円」(41%)でした。
経営者求人の募集背景を伺うと、もっとも多かったのは「新規事業や規拠点立ち上げなどによる新ポジション募集」(67%)でした。
【図4】経営者候補の中で、特に需要が高い人材の年齢層を教えてください。 (複数回答可)
【図5】経営者候補の中で、特に需要が高い人材の現年収帯を教えてください。 (複数回答可)
【図6】経営者(社長、CxO、取締役など)の求人における募集背景を教えてください。(複数回答可)
経営者の採用時に企業が求めるものを伺うと、「将来ビジョンを掲げられる資質」(61%)が最多でした。「経営には具体的なビジョンがないと難しい」、「部下を巻き込んで、ビジョンを現実にしていく実行力が求められる」という声が挙がりました。次いで「人間的な魅力」(55%)でした。「中途入社をしても、既存の社員がついていきたいと思うような人物であることが大事」、「人間的魅力がなければ、コミュニケーションを含めた企業内モチベーション向上につながらない」という声が寄せられました。
【図7】経営者(社長、CxO、取締役など)の採用時に企業が求めるものは何ですか?(複数回答可)
経営者求人の今後の動向を伺うと、56%が「今後も増えていく」と回答しました。理由を伺うと、「経済のトレンド推移の速さに伴い、今後さらに組織のスクラップ・アンド・ビルドが進むと感じる」、「ミッションが複雑化し、経営者でも特定のスキルを持っている方がいろいろな企業で力を発揮するようになる。その結果、経営者の就業が流動化していくと思われる」という声が寄せられました。
【図8】経営者(社長、CxO、取締役など)の求人は、今後増えていくと思いますか?
法制審議会は、会社法改正の要綱案をまとめ「上場企業や非上場の大会社に社外取締役の設置を義務付ける」と発表。通常国会で改正案を提出し、2020年の施行を目指しています。「社外取締役」「監査役」の求人について伺ったところ、18%が「増えている」と回答しました。増加の要因としては「ガバナンスを意識する会社が増えた」、「事業スピードの加速により、社外からノウハウを取り入れたい企業が増えている」、「IPO予備軍の企業の増加」といった理由が挙げられています。
「社外取締役」「監査役」の採用を行なうことが多い企業タイプを伺うと、もっとも多かったのは「ベンチャー企業」(42%)でした。「第三者の意見を聞く柔軟な意識がある」、「若い経営者が多く、経営の知見が不足しているため」などのコメントが寄せられました。この他、「日系企業」(25%)、「中堅・中小企業」(23%)が続きます。
【図9】「社外取締役」「監査役」の求人は増えていますか?
【図10】「社外取締役」「監査役」の採用を行うことが多い企業タイプを教えてください。(複数回答可)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:「ミドルの転職」( https://mid-tenshoku.com/ )を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:103名
■調査期間:2019年1月7日 ~ 1月15日
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▼プレスリリース ダウンロード 20190125_ミドル(経営者の採用)
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