ミドル2000人に聞く「第4次産業革命」意識調査
―『ミドルの転職』ユーザーアンケート― 第4次産業革命の認知度は83%。
40%が「第4次産業革命により職を失う不安がある」と回答。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「第4次産業革命」についてアンケートを行ない、2,294名から回答を得ました。
※第4次産業革命とは、18世紀末以降の水力や蒸気機関による工場の機械化である第1次産業革命、20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産である第2次産業革命、1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化である第3次産業革命に続く、IoT及びビッグデータ、AIのようないくつかのコアとなる技術革新を指す。(内閣府発表「日本経済2016-2017」より)
★ 8割が「第4次産業革命を知っている」と回答。
★ 第4次産業革命による変化予想、トップ3は「働く時間と場所の柔軟化」「労働生産性の飛躍的な向上」「人材の流動化」。
★ 4割が「第4次産業革命により職を失う不安がある」と回答。年収が低い程、不安が強まる傾向。
★ 今後働き続けていくために必要なもの、トップ3は「対人関係力」「変化に対応する柔軟性」「マネジメントスキル」。
35歳以上のユーザーに「第4次産業革命を知っていますか?」と伺ったところ、83%が「知っている」(内容も含めて知っている:25%、概要を知っている:58%)と回答しました。年収別に見ると、年収1000万円以上は92%(同:39%、53%)、年収1000万円未満は81%(同:22%、59%)が「知っている」と回答しました。
【図1】第4次産業革命を知っていますか?
第4次産業革命による、働き方や雇用の変化を伺うと、第1位は「働く時間と場所の柔軟化」(57%)、第2位は「労働生産性の飛躍的な向上」(50%)、第3位は「人材の流動化」(41%)でした。
年収1000万円以上の回答が多かった項目は、「働く時間と場所の柔軟化」(年収1000万円以上:66%、年収1000万円未満:56%)、「労働生産性の飛躍的な向上」(同:59%、48%)、「業種・企業の枠を超えた協業・連携の増加」(同:47%、35%)でした。
【図2】第4次産業革命によって、働き方や雇用にどんな変化が起こると思いますか?(複数選択可)
「第4次産業革命によって、職を失うことへの不安を感じますか?」と伺ったところ、40%が「不安がある」と回答。年収別に見ると、年収1000万円以上は31%、年収1000万円未満は42%が「不安がある」と回答しました。業種別に見ると、「不安がある」が多いのは、第1位「金融」(52%)、第2位「物流・運輸」(51%)、第3位「メディカル」(47%)でした。
「第4次産業革命により、職を失うことへ不安がある」と回答した方に、理由を伺うとトップ3は「年齢的に未経験業種・職種への転職が難しいと思うから」(53%)、 「ロボットに代替えできる可能性が高い職種だから」(32%)、 「自動化できる可能性が高い職種だから」(31%)でした。業種別に見ると、全体と15ポイント以上差が出たのは「年齢的に未経験業種・職種への転職が難しいと思うから」(全体:53%、コンサルティング:74%)、「今持っている資格・経験の需要が減っていくと思うから」(全体:20%、コンサルティング:39% )、「同業の人員削減が既に進んでいるから」(全体:20%、金融:37%)でした。
「第4次産業革命により、職を失うことへ不安がない」と回答した方に、理由を伺うと「判断が必要な仕事だから」(52%)が最多でした。年収別に5ポイント以上差が出た項目は「判断が必要な仕事だから」(年収1000万円以上:59%、年収1000万円未満:50%)、「経験がものをいう世界だから」(同:26%、31%)、「仕事を作る立場だから」(同:42%、23%)でした。
【図3】第4次産業革命によって、職を失うことへの不安を感じますか?(年収別)
【図4】第4次産業革命によって、職を失うことへの不安を感じますか?(業種別)
【図5】「第4次産業革命により、職を失うことへ不安がある」と回答された方に伺います。 その理由を教えてください。(複数回答可)
【図6】「第4次産業革命により、職を失うことへ不安がない」と回答された方に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)
「今後働き続けていくために必要だと思うことは何ですか?」と伺ったところ、第1位は「ヒューマンスキル(対人関係力)」(70%)でした。「最新技術をより効果的に使うための論理的思考力や、人との関係性を構築する対人関係力は最重要になるため」(30代男性/年収1000万円未満)、「AIも所詮、まず人間が設定をしないと学習していかない。起点はあくまで人間である。人間にしかできないことに集中することは重要なことだと感じる」(40代男性/年収1000万円以上)など、機械や技術の普及により、人間にしかできないことへ注力し、能力を高めることが必要であるとの見解が多くを占めました。
第2位は「変化に対応できる柔軟な思考」(51%)でした。「AIは過去の膨大なデータ解析から行動を決定するが、人には過去に例のない新たな発想をし柔軟に対応する力があるから」(40代男性/年収1000万円未満)、「時代の変化に対応できる柔軟性と、ビジネスパーソンとしての能力、双方が必要と考えるため」(40代男性/年収1000万円以上)など、予測できない未来において、柔軟性が欠かせないようです。
第3位は「マネジメントスキル」(48%)でした。「淡々と日々こなす業務が無くなっていき、楽な仕事は残らない。概念的なマネジメントスキルのようなものが重宝されると考えている」(40代男性/年収1000万円未満)、「人や組織のマネジメントは、完全にシステム化できないから」(50代男性/年収1000万円以上)など、定型業務が置き換わっていく中、非定型業務へ応じるマネジメントスキルに価値を置く傾向が見られました。
年収別に10ポイント以上差が出た項目は、「マネジメントスキル」(年収1000万円以上:57%、年収1000万円未満:46%)、「コンセプチュアルスキル(論理思考力・問題解決力)」(同:56%、43%)、「語学力」(同:38%、26%)でした。専門性の高い資格や知識よりも、業種や職種を問わない概念化された能力が必要と考える方が多いようです。
【図7】今後働き続けていくために必要だと思うことは何ですか?(複数回答可)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )を利用する35歳以上のユーザー
■有効回答数:2,294名
■調査期間:2019年7月1日 ~ 7月31日
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▼プレスリリース ダウンロード 20190830_ミドル(第4次産業革命)
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