「中途入社者の定着施策(オンボーディング)」実態調査
ー『人事のミカタ』アンケートー 中途入社者のオンボーディングに力を入れている企業は41%。
力を入れる理由は「離職率を下げるため」。
一方、力を入れていない理由は「予算や人員が足りない」が最多。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』( https://partners.en-japan.com )上でサイト利用企業を対象に「中途入社者の定着施策(オンボーディング)」についてアンケート調査を行ない、415社から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
★ 中途入社者のオンボーディングに力を入れている企業は41%。力を入れる理由は「離職率を下げるため」。一方、力を入れない理由は「予算や人員が足りない」が最多。
★ 中途入社者に実施しているオンボーディング施策、最も多いのは「入社1ヵ月以内の導入研修」。
★ 自社の中途入社者について、「定着率が高い」と回答する企業は3割。「パフォーマンスが高い」と回答する企業は2割に留まる。
自社の中途入社者について、「オンボーディング(定着・戦力化のための入社後の取り組み)に力を入れていますか?」と伺うと、41%が「力を入れている」(力を入れている:7%、どちらかと言えば力を入れている:34%)と回答しました。業種別にみると「IT・インターネット関連」(力を入れている:11%、どちらかと言えば力を入れている:50%)、企業規模別では「100~299名」(力を入れている:6%、どちらかと言えば力を入れている:41%)が、他に比べて力を入れている企業が多い結果に。
一方、「力を入れていない」(力を入れていない:23%、どちらかと言えば力を入れていない:30%)と回答した企業は53%と半数以上でした。「オンボーディングに力を入れている(どちらかと言えば力を入れている)」と回答した企業に中途入社者の「定着・戦力化」に取り組む理由を伺ったところ、「離職率を下げたいから」(82%)が最多。次いで「採用や育成の経費を無駄にしたくないから」(70%)が続きます。
「オンボーディングに力を入れていない(どちらかと言えば力を入れていない)」と回答した企業に理由を伺うと、最も多かったのは「予算や人員が足りないから」(50%)。次いで「何から取り組めば良いか分からないから」(45%)でした。
【図1】貴社では中途入社者の「オンボーディング(定着・戦力化のための入社後の取り組み)」に力を入れていますか?(業種別)
【図2】貴社では中途入社者の「オンボーディング(定着・戦力化のための入社後の取り組み)」に力を入れていますか?(企業規模別)
【図3】「オンボーディングに力を入れている(どちらかと言えば力を入れている)」と回答した企業に伺います。中途入社者の「定着・戦力化」に取り組む理由を教えてください。(複数回答可)
【図4】「オンボーディングに力を入れていない(どちらかと言えば力を入れていない)」と回答した企業に伺います。理由を教えてください。 (複数回答可)
中途入社者の定着・戦力化のために、現在実施している取り組みについて伺うと、トップ3は「入社1ヵ月以内の導入研修」(66%)、「ランチや飲み会などの歓迎イベント」(65%)、「ハラスメントなどの相談窓口」(60%)でした。
【図5】中途入社者の定着・戦力化のために、貴社で現在取り組まれていることを教えてください。
自社の中途入社者の定着率について伺うと、28%が「定着率が高い」(定着率がとても高い:10%、定着率が高い:18%)と回答。「定着率が低い」 (定着率がとても低い:6%、定着率が低い:27%)の33%を下回る結果になりました。
自社の中途入社者のパフォーマンスについて伺うと、24%が「パフォーマンスが高い」(パフォーマンスがとても高い:3%、パフォーマンスが高い:21%)と回答しました。中途採用入社者の定着・戦力化に関する悩みや課題について、具体的な声も紹介します。
【図6】貴社の中途入社者の定着率について、どのように捉えていらっしゃいますか?
【図7】貴社の中途入社者のパフォーマンスについて、どのように捉えていらっしゃいますか?
中途入社者の定着・戦力化に関する悩みや課題
■「社員の定着」に関する悩み
・戦力になったころに、より良い待遇を求めて転職してしまう人がいることが悩みです。(IT・インターネット関連/50~99名)
・能力がある人は数年で辞めてしまうが、能力がない人は逆に定着してしまう。(商社/100~299名)
■「社員の戦力化(パフォーマンス)」への悩み
・当社の場合、技術系職種が主になるが、ピンポイントでの経験者は少なく、製品の概要や特長を理解するまでに、個人差が生じてしまい、結果として戦力化への時間が掛かってしまう場合もある。(メーカー/100~299名)
・マニュアル化できない部分が多いため、個別のヒアリングを充実させたいが、仕組みとして整っていない。(流通・小売関連/100~299名)
■「受け入れ部署」への悩み
・配属した部署の人間関係で90%決まる。それゆえ、定着率の悪い現場の責任者・同僚への指導・意識改革が必要。(サービス関連/10~49名)
・定着化しているものの、不満や悩み事は現場任せになっており、入社後、本当に満足できているのかを把握できていないのが実情。(IT・インターネット関連/1000名以上)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『人事のミカタ』( https://partners.en-japan.com/ )を利用している企業
■有効回答数:415社
■調査期間:2020年4月22日~5月26日
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▼プレスリリース ダウンロード 20201019_ミカタ(中途入社者のオンボーディング)
エン・ジャパン株式会社
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