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2021年「ミドルの求人動向」調査
―『ミドルの転職』転職コンサルタントアンケート― 42%の転職コンサルタントが「2021年は35歳以上のミドル求人が増加」と回答。
背景にあるのは「業態のシフトチェンジ」。

2020/12/21

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「ミドルの求人動向」についてアンケートを行ない、154名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。

 

調査結果 概要

★ 42%が「2021年は35歳以上のミドルを対象とした求人が増える」と回答。背景にあるのは「業態のシフトチェンジ」。

★ 44%が「DX化が進むことでミドル求人数は増加する」と回答。

★ 83%が「ミドル領域でも働き方の変化が起きている」と回答。具体的な変化、上位はリモートワーク化。

★ 増加が予想されるミドルの求人トレンドは「中堅・中小企業」「IT・インターネット」「課長クラス」。

★ 73%が「ミドル人材に求められるスキルは変化してきている」と回答。

 

エン・ジャパン株式会社 ミドルの転職事業部長 天野博文 解説

2020年は企業業績の悪化で採用を抑制する動きが目立ちましたが、『ミドルの転職』の掲載求人数は前年を上回る水準で推移しました。コロナ禍によって企業が一段と早いスピードでの変革を求められる中、それを推進する中核として、ミドル世代の持つ経験への期待がむしろ高まっていることを反映しています。

また、リモートワークの急速な普及や副業の拡大などによって、住む場所や所属する組織といった条件は、新たな仕事をする上での制約ではなくなりつつあります。ミドル世代にとっては、これまでよりも視野を広げることで、自身の経験を活かす機会に出会える可能性が広がっていると言えるでしょう。

 

エン・ジャパン株式会社 ミドルの転職事業部長 天野博文 略歴

2005年にエン・ジャパンへ中途入社。中途採用支援の法人営業、マネージャー職を経て、2015年から人材紹介エージェントへのアドバイザリー業務に従事。2016年より現職。ミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』や若手ハイキャリアのための転職サイト『AMBI』を運営する人財プラットフォーム事業部で陣頭指揮を執る。

 

 調査結果 詳細

142%が「2021年は35歳以上のミドルを対象とした求人が増える」と回答。背景にあるのは「業態のシフトチェンジ」。(図1、図2

2021年のミドルを対象とした求人募集の変化について伺ったところ、42%が「増加すると思う」と回答しました。理由を伺うと、「業態のシフトチェンジに伴う、経験者募集の増加」(41%)が最多。次いで、「景気回復の兆しが見えてきたため」(36%)、「DX化を推進するため、スペシャリスト募集の増加」(34%)、「若手人材の不足による、採用人材の年齢幅が拡大」(34%)が続きます。

 

1】2021年において、35才以上のミドル人材を対象とした求人募集はどのように変化するとお考えでしょうか?

 

2】2021年において、35才以上のミドル人材を対象とした求人募集増加すると思う」と回答した方にお伺いします。理由を教えてください。(複数回答可)

 

 

244%が「DX化が進むことでミドル求人数は増加する」と回答。(図3

「DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進むことで、ミドル求人数は変化すると思いますか?」と伺うと、44%が「増加すると思う」(増加すると思う:7%、どちらかといえば増加すると思う:37%)と回答しました。具体的なコメントも紹介します。

 

図3】DX化が進むことで、ミドル求人数は変化すると思いますか?

 

▼「増加すると思う」「どちらかといえば増加すると思う」と回答した方のコメント

・2025年問題を見据え、ICT推進に取り組む企業が増え、それに伴う求人が増えると考えられるため。

・DXを推進するための経営企画~立案をする人材から、システム開発にてマネジメントをする人材ニーズが増えると考えられるため。

 

▼「減少すると思う」「どちらかといえば減少すると思う」と回答した方のコメント

・DX化の浸透によるマネジメントの効率化が進みミドルの業務量が減少するため比例してミドルの求人数も減少すると思われる。

・省人化がなされることにより、必要な人手が少なくなる。ミドル層に限らずだが、必然的に求人は減ることになると考える。

 

「変化はないと思う」と回答した方と回答した方のコメント

・DXが進むことによって、減少するものがあれば増加する求人も出てくると考えられるため。

・管理職はDX化が進んでもマネジメントなどの業務レベルは変わらない。

 

 

383%が「ミドル領域でも働き方の変化が起きている」と回答。具体的な変化、上位はリモートワーク化。(図4、図5

リモートワークや副業、フリーランス、ワーケーションといった働き方の多様化について、「ミドル領域でも起きていると感じますか?」と伺ったところ、83%が「起きていると感じる」と回答。具体的な変化も伺うと「一部リモート勤務」(83%)、「在宅勤務」(75%)といったリモートワークへの変化が上位にあがりました。

 

4】働き方の多様化(リモートワークや副業、フリーランスなど)はミドル領域でも起きていると感じますか?

 

5】「働き方の多様化がミドル領域でも起きていると感じる」と回答した方に伺います。どのような働き方の多様化がミドル領域でも起きている感じますか?(複数回答可)

 

 

4増加が予想されるミドルの求人トレンドは「中堅・中小企業」「IT・インターネット」「課長クラス」。(図6~図10)

ミドルを対象とした求人のトレンドについて伺うと、企業タイプでは「中堅・中小企業」(75%)、業種では「IT・インターネット」(58%)、役職では「課長クラス」(73%)が最多でした。この他、職種や年収のトレンドも紹介します。

 

6】35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増えると見込まれる「企業タイプ」を教えてください。(複数回答可)

 

図7】ミドルを対象とした求人募集が増えると⾒込まれる「業種」を教えてください。(複数回答可)

 

図8】ミドルを対象とした求人募集が増えると⾒込まれる「役職」を教えてください。(複数回答可)

 

図9】ミドルを対象とした求人募集が増えると見込まれる「職種」を教えてください。(複数回答可)

 

図10】ミドルを対象とした求人募集が増えると見込まれる「年収帯」を教えてください。(複数回答可)

 

 

573%が「ミドル人材に求められるスキルは変化してきている」と回答。(図11)

「ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルは変化してきていますか?」と伺うと、73%が「変化してきている」と回答。転職コンサルタントからは「デジタル化が進むことにより、簡易的な業務はAI等に任せられるが、それを定義する力、利用する力、考察力が求められる」、「特にITは5GやIOT、DX化等により、従来のITスキルだけでは太刀打ちできないレベルの求人も増える傾向。人材コンサルタントも改めて勉強しなおす必要がある」といったテクノロジーの進歩に伴い、変化を感じる声があがりました。

 

図11】ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルは変化してきていますか?

 

 

【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:157名
■調査期間: 2020年11月9日 ~ 11月13日

 

 

ミドル世代のための転職サイトミドルの転職』 https://mid-tenshoku.com/

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▼プレスリリース ダウンロード 20201221_ミドル(2021年の求人動向)

エン・ジャパン株式会社
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