ミドル世代1,700人に聞く
「コロナ禍前後のキャリア観の変化」意識調査
―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―
約7割が「コロナ禍の前後でキャリア観に変化があった」と回答。
「リモートワークなど柔軟な働き方の導入・拡大」が変化のきっかけに。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代に特化した求人情報サイト『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「コロナ前後のキャリア観の変化」についてアンケートを行ない、1,707名から回答を得ました。
★約7割が「コロナ禍の前後でキャリア観に変化があった」と回答。変化のきっかけ、第1位は「リモートワーク・テレワークなど柔軟な働き方の導入・拡大」。
★約6割が「コロナ禍をきっかけに、働き方の変化があった」と回答。働き方の変化、第1位は「リモートワーク・在宅勤務など柔軟な働き方の導入」。「変化がなかった」と回答した方のうち、約7割は現在の働き方に「不満足」と回答。
★半数以上のミドルが、コロナ禍の前後で「転職意向が高まった」と回答。転職検討理由、30代は「仕事を通じた成長実感の有無」、40・50代は「業界自体の先行きへの不安」が第1位。
「コロナ禍の前後でキャリア観の変化はありましたか?」と伺ったところ、68%が「あった」と回答しました。年代別にみると、若い世代ほど「キャリア観の変化があった」と回答した割合が大きくなりました(30代:75%、40代:69%、50代:63%)。
また「コロナ禍の前後でキャリア観の変化があった」と回答した方に変化のきっかけを伺ったところ、トップ3は「リモートワーク・テレワークなど柔軟な働き方の導入・拡大」(44%)、「業界自体の先行きへの不安」(43%)、「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」(34%)でした。具体的なコメントも紹介します。
【図1】コロナ禍の前後でキャリア観の変化はありましたか?
【図2】「コロナ禍の前後でキャリア観の変化があった」と回答した方に伺います。変化が生じたきっかけは何ですか?(複数回答可)
「リモートワーク・テレワークなど柔軟な働き方の導入・拡大」と回答した方
・リモートワークができる業務にも関わらずリモートワークを実施しないなど、柔軟な対応ができない会社の対応に不信感を持った。(30代/男性)
・会社のリモートワーク導入対応の遅さや、感染対策の雑さなど、改めて会社への信用度が下がった。転職だけでなく資格取得など生涯の働き方を考えるようになった。(40代/男性)
「業界自体の先行きへの不安」と回答した方
・社会が変わろうとしている中で業界全体の動きが鈍く、今回の社会変動を一過性のものと考えているところに危機感を持った。(30代/男性)
・取扱い商材が生活必需品ではなく嗜好品のため、コロナ禍で当面売上回復の兆しがない。今後携わる商材に関しては現状及び将来を見据えたチョイスが必要だと考えるようになった。(50代/男性)
「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」と回答した方
・アパレル業界で働いていたが、先行き不透明な中で働くことに限界を感じ、早期退職の募集のタイミングでキャリアチェンジを考えた。(40代/女性)
・事業所が閉鎖された。自分自身の能力をさらに磨いていかなければと考えている。(50代/男性)
「コロナ禍をきっかけに、働き方の変化はありましたか?」と伺ったところ、59%が「あった」と回答しました。「働き方の変化があった」と回答した方に内容を伺うと、最も多く挙げられたのは「リモートワークや在宅勤務が導入された」(83%)でした。
一方、「働き方の変化がなかった」と回答した方に、現在の働き方・雇用のされ方についての満足度を伺ったところ、「不満足」(満足していない:35%、どちらかといえば満足していない:36%)が71%でした。現在の働き方・雇用のされ方に「不満足」と回答した方に、どのような変化を期待するかを伺うと、トップ3は「リモートワークや在宅勤務の導入」(47%)、 「時差出勤やフレックスタイム制の導入」 (39%)、 「副業の解禁」 (39%)でした。年代別に最も大きく差がついたのは「リモートワークや在宅勤務の導入」(30代:62%、40代:45%、50代:41%)となりました。
また「柔軟な働き方ができることで、転職意向度に変化は生じますか?」と伺ったところ、66%が「転職意向度が上がる」と回答しました。柔軟な働き方の導入の有無が、社員の不満や転職意向の醸成につながることが分かります。
【図3】コロナ禍をきっかけに、働き方の変化はありましたか?
【図4】「コロナ禍をきっかけに、働き方の変化があった」と回答した方に伺います。どんな変化がありましたか? (複数回答可)
【図5】「コロナ禍をきっかけとした働き方の変化がなかった」と回答した方に伺います。現在の働き方・雇用のされ方についての満足度を教えてください。
【図6】現在の働き方・雇用のされ方に「どちらかというと満足していない」「満足していない」と回答した方に伺います。どのような変化を期待しますか? (複数回答可)
【図7】柔軟な働き方ができることで、転職意向度に変化は生じますか?
「コロナ禍の前後で、転職意向に変化はありましたか?」と伺ったところ、55%が「以前から転職を検討していたが、ますます転職への意欲が高まった」、27%が「以前は転職を検討していなかったが、今は転職を検討している」と回答しました。
「以前から転職を検討していたが、ますます転職への意欲が高まった」「以前は転職を検討していなかったが、今は転職を検討している」と回答した方に理由を伺ったところ、「業界自体の先行きへの不安」、「仕事を通じた成長実感の有無」(36%)が同率1位でした。年代別で見ると、30代では「仕事を通じた成長実感の有無」(45%)、40代では「業界自体の先行きへの不安」(38%)、50代では「業界自体の先行きへの不安」「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」(33%)が上位に並びました。年齢を重ねるほどに、現在の業界への不安を感じている傾向が見られます。
【図8】コロナ禍の前後で、転職意向に変化はありましたか?
【図9】「転職を検討している」または「ますます転職への意欲が高まった」と回答した方に伺います。転職意欲増加・転職検討のきっかけは何ですか? (複数回答可)
「業界自体の先行きへの不安」と回答した方
・業界における自社のポジションや5force分析などを含めた競合・業界分析などから、このまま今の会社に居続けることに疑問を感じてしまった。(30代/男性)
・宿泊業界の将来性や不透明感、脆弱性に疑問が生じた。(40代/男性)
「仕事を通じた成長実感の有無」と回答した方
・この先転職がより一般的になり、自分自身のスキルやキャリア向上に繋がる経験が重要になると考えた。(30代/男性)
・DXに向けて新しいスキルセットを身に着けないといけないと感じた。(40代/男性)
「評価制度や給与への不満」と回答した方
・個人成績が良くてもポジションを増やせないので、昇進できない。部門によって評価基準も明確でなく、不満を持った従業員が多い。(30代/男性)
・数か月の間に連続して降格・減給などがあり、今の仕事を継続するモチベーションをなくした。(50代/男性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)を利用する35歳以上のユーザー
■有効回答数:1,707名
■調査期間:2021年4月30日~6月30日
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▼プレスリリース ダウンロード 20210719_ミドルの転職(コロナ禍前後でのキャリア観の変化)
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