『エン転職』1万人アンケート(2023年1月)
「デジタル給与」実態調査 デジタル給与について約半数が「知らない」と回答。
「利用したい」と回答した方は約2割にとどまる結果に。
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する総合満足度No.1(※)日本最大級の総合求人サイト『エン転職』(https://employment.en-japan.com/)上で、ユーザーを対象に「デジタル給与」についてアンケートを実施し、 12,171名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
※2018年~2022年オリコン顧客満足度調査「転職サイト」ランキング総合1位(https://career.oricon.co.jp/rank-job-change/)
★ 半数以上がデジタル給与について「知らない」と回答。
★ デジタル給与を利用したい方は約2割。利便性を評価する声がある一方、デジタル決済対応店舗数の地域差や通信障害時の懸念も。
「給与を『〇〇ペイ』などデジタルマネーで受け取ることができる『デジタル給与』が、来年から解禁される見込みですが、内容をご存知ですか? 」と伺うと、「知っている」と回答した方は48%(内容をよく知っている:6%、概要は知っている:42%)、「知らない」と回答した方は52%でした。
【図1】給与を『〇〇ペイ』などデジタルマネーで受け取ることができる「デジタル給与」が、来年から解禁される見込みですが、内容をご存知ですか?
【図2】給与を『〇〇ペイ』などデジタルマネーで受け取ることができる「デジタル給与」が、来年から解禁される見込みですが、内容をご存知ですか?(年代別)
「給与口座から『〇〇ペイ』へのチャージが不要になったり、手数料が減るなどメリットがある『デジタル給与』が解禁された場合、利用したいですか? 」と伺うと、「利用したい」と回答した人は19%(とても利用したい:4%、利用したい:15%)にとどまる結果となりました。
それぞれの回答の具体的な理由もご紹介します。
【図3】給与口座から『〇〇ペイ』へのチャージが不要になったり、手数料が減るなどメリットがある「デジタル給与」が解禁された場合、利用したいですか?
【図4】給与口座から『〇〇ペイ』へのチャージが不要になったり、手数料が減るなどメリットがある「デジタル給与」が解禁された場合、利用したいですか?(年代別)
Q.具体的な理由を教えてください。
「とても利用したい」「利用したい」と回答した方
・家賃等までもし対応できるのであれば、デジタル化による手続きの簡略化は非常にありがたい。毎月お金の手続きや口座の移し替えなどは非常にストレスになっている。(27歳/男性)
・電子マネーがとても便利だと感じているが、現金振込みと電子マネー割合が分けられるとより良いと思う。(32歳/女性)
・銀行は営業時間内に行けないこともあり、手数料を支払ってコンビニで引き出したりすることが多いため、携帯で完結できるのは大きなメリットに思えるから。(33歳/女性)
・インフレで物価が高くなる一方、給与は上がらない現状において、不要な手間や手数料などのコストを省けることは有用性が高いため。(35歳/男性)
・電子マネーを使う機会が増えているため、自分でチャージする手間を省けるのは良いと思う。(36歳/女性)
・お財布を持たずにスマホだけで買い物に出かけられるから。(38歳/女性)
・主にキャッシュレス決済で生活してるため、デジタル給与のほうが何かと便利に感じる。(39歳/男性)
「あまり利用したくない」「利用したくない」と回答した方
・田舎では、現金のみでの決済の店が多いから。(26歳/男性)
・これだけ災害が多い国で、停電時に全く使えなくなるデジタルにこだわることに対して懸念がある。ネットでの電子マネー支払いは便利でいいと思うが、個別に対応されている地元のスーパーなどでの支払いが、手間がかかって損になってしまうのではないか。クレジットカードやネットバンク等で十分、その役を担えていると思う。買い物したものをデジタル管理されるのも心配。(29歳/女性)
・財産管理が面倒になるのではないかと感じる。電子マネーでは預金金利もつかない。すべての店舗で電子マネーが対応しているわけではなく、なにより現金がいつでもカードひとつで引き出せるという安心感が欲しい。スマホの電源に依存してしまうというのも電子マネーの不便な点だと感じる。(29歳/男性)
・まだまだ日本では使用できる店舗が限られている。また、使用できる店舗において推している電子マネーが異なりポイントの付与率などが違うのでそれぞれに合わせて使用したい。(32歳/女性)
・デジタル給与から現金化できればいいが、それができないのであれば現金のほうが良いと感じる。(34歳/女性)
・法律が整備されていないため、本人以外の親族が引き出し等が出来ない。本人が突然重病になった時、携帯やPC、銀行の暗証番号が分からないと引き出しできない。銀行通帳であれば、なんとか引き出しができる。法律整備されるまでは安心して利用できるとは考えていない。(45歳/男性)
・預貯金などの貯蓄や資産運用を考えた時、対応する金融機関の状況が不明確なため。現金との互換性やセキュリティなどの部分で不安が残るため。(46歳/男性)
「わからない」「その他」と回答した方
・始まったばかりのシステムはバグや問題が発生しやすいこともあるため、ある程度レビューを見てから使用したい。(28歳/女性)
・履歴が記録されていって家計簿にもなると思うが、電子系はお金が減っていく感覚が低いため使いすぎなどが怖い。(31歳/女性)
・家族の希望なども考慮する必要があるため。(32歳/男性)
・今の経営者の年代を考えると導入される可能性は低そうだから。(34歳/男性)
・キャッシュレス決済を利用しているので、チャージの手間が減ったり手数料がかからないのであればメリットは感じるが、スマホ紛失時のデメリットが大きく完全に移行されるのは不安。(45歳/女性)
・給与口座への振込手数料が減るのは初耳だった。会社としてメリットが大きいなら利用も検討したい。(47歳/男性)
・実際あまり賛成ではないけれど、企業側がそうなっていけば従うと思う。(49歳/女性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』(https://employment.en-japan.com/)を利用するユーザー
■調査期間:2022年11月28日~12月25日
■有効回答数:12,171名
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※2018年~2022年オリコン顧客満足度調査「転職サイト」ランキング総合1位(https://career.oricon.co.jp/rank-job-change/)
▼プレスリリース ダウンロード 20230119_エン転職(デジタル給与)
エン・ジャパン株式会社
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