2023年12月度派遣社員の平均時給は1,684円
過去10年間で第2位の高時給。
16か月連続で前年同月比プラスを記録。
『エン派遣』三大都市圏募集時平均時給レポート

2024/01/17

エン・ジャパン株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：鈴木孝二）が運営する日本最大級の派遣のお仕事探しサイト『エン派遣』（https://haken.en-japan.com/）では、サイトに掲載されたすべての職種（※）の求人情報をエリア別（※）に集計し、募集時の平均時給分析を行なっています。2023年12月度の集計結果がまとまりましたので、お知らせします。　※『エン派遣』上で分類されている職種、エリア

概況

2023年12月度の三大都市圏平均時給は1,684円（前月比-6円・0.4％減、前年同月比+38円・2.3％増）で、過去10年間で第2位の高時給となりました。前年同月比を上回るのは16か月連続です。職種別では、全7職種のうち5職種（オフィスワーク系、営業・販売・サービス系、IT・エンジニア系、技術系、医療・介護系）で時給が上昇しました。

オフィスワーク系の時給は、1,629円（前年同月比+32円）。1月以降、本格的に入学試験のシーズンが開始するため、12月は試験監督の求人が多数登場しました。さらに3月の期末（人材の入れ替わり）に向けた学校事務の求人も増加。いずれも未経験から挑戦できる求人が多く、人気が高い傾向です。また、一般事務においても時給2,600円の求人が登場するなど、高時給の求人が平均時給の上昇をけん引しています。

営業・販売・サービス系の時給は、1,590円（前年同月比+25円）でした。12月はクリスマスの店頭販売、イルミネーションイベントのスタッフ、年末商戦の店舗スタッフなどの時期的な求人が平均時給を引き上げていました。短期かつ募集期間が短い求人は集客難度が高く、募集時給も高い傾向にあります。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少していた求人群ですが、2023年には2019年以前の求人傾向に戻ってきたという印象です。

このような時給の上昇を背景に、直近では派遣社員も増加傾向に。12月は、『エン派遣』にも週3回勤務の事務求人も多数登場。従来より、時間の制約がある方が選択することが多い「派遣」の働き方ですが、派遣会社は派遣先企業にシフト交渉を行なうなど、より柔軟な働き方の実現に注力しています。人手不足が社会問題となる昨今ですが、柔軟な働き方の実現が進むにつれ、今後さらに多くの雇用機会の創出に繋がると感じています。