2024年1月度派遣社員の平均時給は1,688円
過去10年間で第2位の高時給。
17か月連続で前年同月比プラスを記録。
『エン派遣』三大都市圏募集時平均時給レポート

2024/02/21

エン・ジャパン株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：鈴木孝二）が運営する日本最大級の派遣のお仕事探しサイト『エン派遣』（https://haken.en-japan.com/）では、サイトに掲載されたすべての職種（※）の求人情報をエリア別（※）に集計し、募集時の平均時給分析を行なっています。2024年1月度の集計結果がまとまりましたので、お知らせします。　※『エン派遣』上で分類されている職種、エリア

概況

2024年1月度の三大都市圏平均時給は1,688円（前月比+4円・0.2％増、前年同月比+32円・1.9％増）で、過去10年間で第2位の高時給となりました。前年同月比を上回るのは17か月連続です。

派遣スタッフは3月末で契約満了になる方が多いため、1月は、4月以降の人材獲得に向けた募集を一斉に開始するタイミング。オフィスワーク系（1,632円／前年同月比+38円）では「一般事務」を筆頭に求人が増加した結果、人材獲得に向けて各社時給を上げる動きに。全20職種のうち18職種で前年同月比の時給を上回りました。

また、このような人の入れ替わりに備え、IT・エンジニア系（2,617円／前年同月比+110円）では「ヘルプデスク」の求人が増加。新入社員が4月からすぐに業務を開始できるよう、3月始業の、PC・スマートフォンのキッティングスタッフの求人が多数登場しています。時給の高いIT・エンジニア系の求人の増加により、平均時給が引き上げられました。

近年、派遣社員の平均時給は上がり続けていますが、上昇分を派遣先企業に請求ができず、自社で負担し続けている派遣会社は少なくありません。こういったケースは特に中小企業に多く、当社にも「価格転嫁の交渉方法」について相談をいただくことが増えました。元より、人材派遣は約1.2％（※）と利益率の低い業態であるため、安定的な事業継続に向けて、派遣先企業への請求金額向上の交渉は避けて通れません。時給の相場情報をもとに、適切な価格を請求していくという営業力の強化が求められています。　※出典：一般社団法人人材派遣協会