ミドル世代1700人に聞いた
「子育て期の家事・育児分担」実態調査
ー『ミドルの転職』ユーザーアンケートー
未就学・小学生の子どもをもつ家庭の分担割合、「男性3割/女性7割」が最多 。
女性に家事・育児が偏る家庭は、過去比較で12ポイント減。
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「子育て期の家事・育児分担」についてアンケートを行ない、1,712名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
★ 未就学・小学生の子どもをもつ家庭における、家事・育児分担割合「男性3割/女性7割」が最多 。女性に偏る家庭は過去比較で12ポイント減。
★ 未就学・小学生の子どもをもつ家庭における家事・育児の分担割合、半数が「ちょうど良い」と回答。男女別では男性のほうが「ちょうど良い」と感じる方が多い傾向に。
★ 家事・育児の分担が上手くいくポイント、トップは「お互いの得意不得意を把握し、家事・育児を分担する」。上手くかない理由、最多は「家にいる時間の長い方が家事・育児を多く担う」。
★ 半数が「男女格差はなくすべき」と回答。男女間で10ポイントの差。
共に生活を営む「配偶者(事実婚含む)」がいるかを伺うと、78%が「いる」と回答しました。続いて、お子さんがいるかを伺うと、68%が「いる」(未就学の長子がいる:7%、小学生の長子がいる:11%、中学生以上の長子がいる:50%)と回答しました。
【図1】共に生活を営む「配偶者(事実婚含む)」はいますか?
【図2】お子さんはいますか?
「未就学の長子がいる」「小学生の長子がいる」と回答した方に、今の家事・育児の分担割合を伺うと「男性3割/女性7割」が25%で最多でした。また、男性よりも女性のほうが家事分担の割合が多い家庭は、78%でした(女性10割:6%、男性1割/女性9割:13%、男性2割/女性8割:20%、男性3割/女性7割:25%、男性4割/女性6割:14%)。
続いて、「中学生以上の長子がいる」と回答した方に、子どもが未就学・小学生の頃の家事・育児の分担割合はどれくらいだったかを伺うと、「男性1割/女性9割」が28%で最多でした。男性よりも女性の方が分担割合が多い家庭は、90%にのぼります(女性10割:8%、男性1割/女性9割:28%、男性2割/女性8割:25%、男性3割/女性7割:22%、男性4割/女性6割:7%)。
過去に子どもが未就学・小学生だった家庭と、現在子どもが未就学・小学生の家庭を比較すると、男性よりも女性のほうが分担割合が多いと回答した方は、12ポイントの差に(過去:90%、現在:78%)。近年で男性の家事・育児分担割合も増加していることが分かります。
【図3】「未就学の長子がいる」「小学生の長子がいる」と回答した方に伺います。今の「家事・育児の分担割合」はどれくらいですか?(30代~50代に限定)
【図4】「中学生以上の長子がいる」と回答した方に伺います。お子さんが「未就学・小学生」の頃の「家事・育児の分担割合」はどれくらいでしたか?(40代~60代に限定)
「未就学の長子がいる」「小学生の長子がいる」「中学生以上の長子がいる」と回答した方に、子どもが未就学・小学生時期の家事・育児の分担割合について、どう感じているか(いたか)を伺うと、「ちょうど良い」と回答した方は50%でした(ちょうど良い/良かった:20%、どちらかと言えばちょうど良い/良かった:30%)。年代別でみると、年代が若い方のほうが「ちょうど良い」と回答する方が多いことが分かりました(30代:61%、40代:52%、50代・60代:同率48%)。男女別では、女性で「ちょうど良い」と回答した方は32%と、男性よりも20ポイント低い結果となりました。
【図5】「未就学の長子がいる」「小学生の長子がいる」「中学生以上の長子がいる」と回答した方に伺います。何かと手がかかる「未就学・小学生」時期において、配偶者との家事・育児の分担割合について、どう感じていますか(いましたか)?(年代別)
【図6】「未就学の長子がいる」「小学生の長子がいる」「中学生以上の長子がいる」と回答した方に伺います。何かと手がかかる「未就学・小学生」時期において、配偶者との家事・育児の分担割合について、どう感じていますか(いましたか)?(男女別)
子どもが未就学・小学生時期における、配偶者との家事・育児の分担割合について「ちょうど良い/良かった」「どちらかと言えばちょうど良い/良かった」と回答した方に、家事・育児の分担が上手くいっている(上手くいった)ポイントを伺うと、トップは「お互いの得意不得意を把握し、家事・育児を分担する」(52%)でした。
続いて、子どもが未就学・小学生時期における、配偶者との家事・育児の分担割合について「どちらかと言えば良くない/良くなかった」「まったく良くない/良くなかった」と回答した方に、家事・育児の分担が、上手くいっていない(上手くいかなかった)ポイントを伺うと、最多は47%で「家にいる時間の長い方が家事・育児を多く担う」でした。
【図7】子どもが未就学・小学生時期における、配偶者との家事・育児の分担割合について「ちょうど良い/良かった」「どちらかと言えばちょうど良い/良かった」と回答した方に伺います。家事・育児の分担が、上手くいっている(上手くいった)ポイントを教えてください。(複数回答可)
【図8】子どもが未就学・小学生時期における、配偶者との家事・育児の分担割合について「どちらかと言えば良くない/良くなかった」「まったく良くない/良くなかった」と回答した方に伺います。家事・育児の分担が、上手くいっていない(上手くいかなかった)ポイントを教えてください。(複数回答可)
日本は先進国の中で、家事・育児分担の男女格差が飛びぬけて大きいという調査結果が発表されました。その結果についてどう思うか伺うと、最多は「男女格差はなくすべき」(49%)、次点に「ある程度の男女格差は仕方がない」(39%)が続きました。男女別で見ると、「男女格差はなくすべき」と回答した女性は58%と、男性よりも10ポイント高い結果となりました。それぞれの回答に対する、具体的な理由も紹介します。
【図9】日本は、先進国の中で「家事・育児分担」の男女格差が飛びぬけて大きいという調査結果が発表されましたが、結果についてあなたはどう思いますか?(年代別)
【図10】日本は、先進国の中で「家事・育児分担」の男女格差が飛びぬけて大きいという調査結果が発表されましたが、結果についてあなたはどう思いますか?(男女別)
Q.それぞれの回答に対する理由を教えてください。
▼「男女格差はなくすべき」と回答した方
・子育てだけでなく、今後は親の介護なども出てくる。そのために今からしっかり分担しておくことが必要。(30代男性)
・男女格差が無くならない限り、少子化に歯止めをかけることはできないと感じるから。出産後も女性が変わらず仕事に打ち込める環境が必要。(40代女性)
・家事も工夫すれば時短が可能な時代であり、分担すればより快適な生活がお互いに送れるから。その分、子供に時間をかけてあげられる。子供に関われる時期と言うのは、限られているので。(50代女性)
▼「ある程度の男女格差は仕方がない」と回答した方
・無くすべきだが、実態として社会が追いついていないと思う。扶養控除の制度や、復帰したくてもできない環境、働くことに対するネガティブな文化等、国民性や日本社会に取り巻く未成熟な部分を是正する必要があると思う。(30代男性)
・子どもを産めるのは女性だけという時点で機能的な差がある以上、完全に平等にすることは難しい。(40代女性)
・家事や育児分担だけではなく、収入とのバランスだと考えるから。(50代女性)
▼「男女格差があるのは当然だ」と回答した方
・制度や権利としての平等には同意するが、社会的背景を考慮するとすぐに格差がなくなるわけがない。また、これらの「平等」は女性の権利獲得だけでなく、現在多くの男性が背負っている責任や不利益も同様に担うつもりが女性側になければ、成立しないと思われる。(40代男性)
・専業主婦(夫)であれば格差は当然あると思う。共働きであれば収入に応じて家事も分担すべき。(40代男性)
・何でも平等と言うのは本当の平等ではない。どちらが上という考え方ではなく、都合がつくものが行なえば良い。(50代男性)
▼「わからない」と回答した方
・格差は同性同士でも存在するので、格差ではなく、差別を無くすことを考えたほうが建設的。(30代女性)
・生活環境そのものの条件が違うように思うため、他の先進国との単純比較は難しい。(40代男性)
・文化や所得によっても変わるので一概に比較できないと思う。(50代男性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)を利用する35歳以上のユーザー
■調査期間:2023年11月10日~2024年1月9日
■有効回答数:1,712名
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▼プレスリリース ダウンロード 20240227_ミドルの転職(子育て期の家事・育児分担)
エン・ジャパン株式会社
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