2024年9月度 派遣社員の平均時給は1,704円
3ヵ月連続で過去最高時給を更新。
石破政権が掲げる「最低平均賃金1,500円」、水準以下は2職種のみ。 『エン派遣』三大都市圏 募集時平均時給レポート
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する日本最大級の派遣のお仕事探しサイト『エン派遣』(https://haken.en-japan.com/)では、サイトに掲載されたすべての職種(※)の求人情報をエリア別(※)に集計し、募集時の平均時給分析を行なっています。2024年9月度の集計結果がまとまりましたので、お知らせします。 ※『エン派遣』上で分類されている職種、エリア
2024年9月度の三大都市圏平均時給は1,704円(前月比+1円・0.1%増、前年同月比+21円・1.2%増)で、3ヵ月連続で過去最高を更新。前年同月比を上回るのは25ヵ月連続です。
職種別では、オフィスワーク・事務系が、時給1,658円(前月比+6円、前年同月比+25円)で過去最高を記録。派遣の契約更新を迎える方が多い9月は、「10月始業」の求人が多数登場。求人倍率が高まり、各社時給を引き上げて獲得に臨みました。また「データ入力」などの一部業務では、生成AIに代替されるといったケースも。業務レベルが高い”経験者向け求人”の比率がやや高まり、平均時給が引き上げられる結果になりました。一方で9月は、未経験者向け、かつ「フルリモート」「在宅メイン」などの求人も多数登場し、人気を博しました。
時給1,318円で、職種別では最も時給が低い軽作業・物流・工場・その他。前年同月比では+25円と、大幅な上昇が見られました。時給の上昇は、郊外エリアなどの一部求人は最低賃金改定の影響を受けているほか、「長期就業」の求人増加が影響しています。長期就業の求人は人材獲得の難度が上がるため、時給を引き上げて募集に臨んでいます。
石破政権は『2020年代に最低平均賃金を1,500円に引き上げる』目標を掲げていますが、実際の派遣社員の時給を見ると、ほとんどの職種でこの目標をすでに達成しています。現時点で水準に達していないのは「介護系」「軽作業系」の2職種にとどまります。 介護業界では、国によって定められた介護報酬の制限があるほか、昨今の物価上昇の影響で利益を確保しづらい状況が続いています。また軽作業においては、物流業界全体で、生産性向上のためのロボット化やDX化が進まない限り、賃金の大幅な改善は難しいと言えるでしょう。全職種の最低平均賃金1,500円を目指す上では、国による政策的な支援が不可欠です。
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▼プレスリリース ダウンロード 20241016_エン派遣(9月度派遣時給)
▽三大都市圏外エリアの派遣時給 20241016_エン派遣(9月度派遣時給_三大都市圏以外)
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