2025年3月度派遣社員の平均時給は1,699円
31ヵ月連続で前年同月を上回る。『エン派遣』三大都市圏募集時平均時給レポート

2025/04/16

エン・ジャパン株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役会長兼社長：越智通勝）が運営する日本最大級の派遣のお仕事探しサイト『エン派遣』（https://haken.en-japan.com/）では、サイトに掲載されたすべての職種（※）の求人情報をエリア別（※）に集計し、募集時の平均時給分析を行なっています。2025年3月度の集計結果がまとまりましたので、お知らせします。　※『エン派遣』上で分類されている職種、エリア

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三大都市圏の平均時給、31ヵ月連続で前年同月を上回る。

オフィスワーク系、DX化やAI導入の影響を受け、前年同月比+20円の上昇。

慢性的な人手不足により、4月以降も時給上昇の見込み。

概況解説

2025年3月度の三大都市圏平均時給は1,699円（前月比+2円・0.1％増、前年同月比+3円・0.2％増）で、前年同月を上回るのは31ヵ月連続です。

オフィスワーク・事務系の時給は1,649円で、前月よりは-7円とやや下がる結果に。例年3月は「4月からの就業先」が既に決定している方が多く、応募の獲得難度が上昇するタイミング。そのため、未経験者向けや、週3～4日程度の柔軟なシフト調整が可能など、要件を緩和した求人が多数公開されました。これらは人気が高く時給が比較的低めに設定されるため、平均がやや下がる結果になりました。

一方で、前年同月比では+20円と大幅に上昇。 DX化やAI導入が進む中で、事務系職種全体で「入力」などのシンプルな求人が徐々に減少してきています。「一般事務」でもExcelや経理知識など、スキルや経験を求める求人の比率が高まっており、平均が引き上げられる結果になりました。

営業・販売・サービス系は、時給が1,605円で前年同月より+11円に。特に「旅行関連」は+161円と大幅な上昇が見られました。インバウンド客の対応に向け、英語のほか中国語や韓国語など多言語対応できるスタッフの需要が高まっており、高時給での募集が続いています。

4月以降も、慢性的な人手不足にともない時給の上昇が予想されます。特に、正社員の代替にともなう派遣スタッフの募集は、要件に比例して時給も高値で設定される傾向に。こういった求人は今後も増加の見通しです。また、最低賃金の改定などは市場全体の底上げに繋がるため、4月以降もゆるやかな上昇が続く予想です。