転職コンサルタント178人に聞いた
「ミドル世代の異業種転職」調査
―『ミドルの転職』コンサルタントアンケート―
異業種へ転職するミドルの割合は、2年間で15%増加。
所属業界の先行き不安で、成長産業への転職を希望するミドル多数。
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)上で、サイトを利用している人材紹介サービスの転職コンサルタントに「ミドル世代の異業種転職」についてアンケートを行ない、178名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
★ 7割以上が「異業種への転職を希望するミドルが増加している」と回答。
★ 異業種へ転職した方の割合は、2年間で15%増加。「営業・マーケティング系」「経営・事業企画系」の職種における異業種転職が多い傾向に。
★ 異業種転職者の前業種、最多は「メーカー」。転職後業種の最多は「IT・インターネット」。
★ ミドルの異業種転職者に企業が期待すること、トップは「経験職種での専門知識・スキル」。
転職コンサルタントに「直近、異業種・異業界企業への転職を希望するミドル人材の増減は変化していると感じますか?」と伺うと、72%が「増えていると感じる」(増えていると感じる:24%、どちらかと言えば、増えていると感じる:48%)と回答。「増えていると感じる」単一では、2021年と比較して5ポイント増加していました。
異業種企業への転職を希望するミドル人材の希望理由について、直近増加しているものを伺うと「今の業界・会社の先行きが不安」が71%でトップでした。直近増加している理由に関する具体的なコメントも紹介します。
※転職コンサルタント160人に聞いた「ミドル世代の異業種転職」調査(2021年)https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26772.html
【図1】直近、異業種・異業界企業への転職を希望するミドル人材の増減は変化していると感じますか?
【図2】異業種企業への転職を希望するミドル人材の希望理由について、直近増加しているものを教えてください。(複数回答可)
▼「今の業界・会社の先行きが不安」と回答した方
・新型コロナや地政学的な影響、それらからのエネルギー価格上昇、為替・円安の影響などで、好/不況業種がはっきりと分かれており、将来性に不安がある業種から転職したい方が増加傾向にある。
・日系大手企業の終身雇用制度が崩れてきたことや、同僚など近くで働いている方でも転職経験者が増えてきたことから、業界の先行きや自身のスキルを見直す人が増加しているように感じる。
・東海圏では自動車業界の電動化に対する動きから、部品メーカー勤務の方が自社の将来不安のために転職を考えられる方が増えている。
▼「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」と回答した方
・エンジニアの方は特に、現職が新しい分野への参入やチャレンジを行なっていないために先行きを不安視される方が多い。また、上位ポジションが埋まっていて給与が上がりにくい、または、頭打ちになるのが目に見えている状況から、40代のうちに新しい業界へ転職を検討される方が多い印象。
・今後のトレンドであるIT/半導体業界にキャリアチェンジしたい求職者が増えている。
・外資系企業のレイオフ等も含め、安定的な雇用形態が崩壊しつつあるため、成長業界への転職が多い。
▼「働き方(勤務時間、休日等)を変えたい」と回答した方
・IT・DX化や、AI技術の発展が進む中、業界ごとにおける将来性の明暗や、労働集約型である業界とそれ以外との働き方格差がはっきりとしてきたため。
・リモートワークなど柔軟な働き方が浸透している中で、リモートワークができない業界から離れたいという人材が増えているように感じる。
・ミドルの転職者はライフステージの変わり目(結婚、出産等)の人が多く、家庭での時間を大切にしたいという想いから転職されるケースが多い。
転職コンサルタントに「担当したミドルの転職者の中で、異業種企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか?」と伺うと、62%が「はい」と答えました。2021年の同調査と比較すると、「はい」と回答したコンサルタントは15%増加しました。
続いて、異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような職種の方が多いか上位3つを伺うと、トップ3は「営業・マーケティング系」(59%)、「経営・経営企画、事業企画系」(50%)、「コンサルタント系」(40%)でした。
【図3】担当したミドルの転職者の中で、異業種企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか?
【図4】異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような職種の方が多いですか?上位3つを教えてください。
転職コンサルタントに、「異業種への転職を実現されたミドルの転職者の、転職前の業種として多い業種の上位3つを教えてください。」と伺うと、トップは「メーカー」(65%)でした。
続いて、「ミドルの転職者は、どのような業種への異業種転職が多いですか?上位3つをお答えください。」と伺うと、トップは「IT・インターネット」(74%)でした。
【図5】異業種への転職を実現されたミドルの転職者の、転職前の業種として多い業種の上位3つを教えてください。
【図6】ミドルの転職者は、どのような業種への異業種転職が多いですか?上位3つをお答えください。
転職コンサルタントに、異業種転職をしたミドルに対して「採用企業が期待するもの」の上位3つを伺うと、「経験職種での専門知識・専門スキル」が72%でトップでした。次いで「新しい環境でも主体的に動ける行動力」(49%)、「マネジメント力」(40%)が続きました。
【図7】異業種転職をしたミドルに対して、「採用企業が期待するもの」は何ですか?上位3つを教えてください。
【調査概要】
■調査方法 :インターネットによるアンケート
■調査対象 :『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)を利用するコンサルタント
■有効回答数: 178名
■調査期間 :2023年5月2日 ~ 5月12日
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▼プレスリリース ダウンロード 20230523_ミドルの転職(ミドル世代の異業種転職)
エン・ジャパン株式会社
広報担当:清水、高田、齊藤
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